地元「延命地蔵尊・二十三夜尊」祭典に参加

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今年も地元自治会・世話人会主催の延命地蔵尊・二十三夜尊」の祭典がやって来ました。

 

今日(8月20日 日)、延命地蔵尊と二十三夜尊の祭典と合わせて「お施餓鬼(おせがき)」を、自治会現役員・元役員・世話人が東公会堂に集まり執り行いました。

 

 ※ お施餓鬼とは、飢えや渇きに苦しむ死者の霊魂に、お供えを施し供養するための儀式であり、お盆やお彼岸に全国各地で催される行事である。

 

筆者は地元自治会の3役を担ったので、退任後も自治会・世話人会からお呼びが掛かります。有難いことです。

 

地元には昔(江戸時代初期)「浅原才兵衛」という検地人が赴任し、大井川の大洪水に見舞われ、荒れ果てた土地を開拓して、屋敷の一角に伏見稲荷神社」延命地蔵尊」「二十三夜尊」を祀ったという。

 

浅原才兵衛には子がなく、地元の「洞源寺」に土地と社を寄進、その後地元町民が力を合わせて買い戻し、稲荷神社・延命地蔵尊・二十三夜尊の祭典や、8月のお施餓鬼などを行って来たという。

 

筆者の子供の頃は、お婆さんたちが23日・24日に大勢稲荷庵に集まり、念仏を唱えた後でおひまち(今で言う食事会)を開いていました。

 

今日は世話人会が、追松稲荷神社の境内と東公会堂内に祭壇を設け、地元洞源寺の和尚さんをお招きしてお経をあげてもらいました。

 

こうして、江戸時代から営々として引き継がれてきた行事ですが、世話人会が途切れると消えてしまいます。

 

かと言って旧態以前の運営をやっていたのでは、住民は離れて行きます。

 

今、こうした地元の行事と関わりたくない人が増えていますが、いざ災害が起こった時の地元や隣組の助け合い程頼りになるものはありません。

 

助け合いは一朝一夕にできるものではなく、常日頃の声の掛け合いや、小さな助け合いなど、地元の行事への参加から生まれるものです。

 

今日は洞源寺の和尚さんから、お葬式(一回忌)、一周忌、三回忌の意味や謂れを聴き非常に勉強になりましたが、今日のような機会がなければ聞けない話です。

 

コロナ禍で、いろいろな行事が延期されたり、中止・廃止になっている昨今ですが、自治会住民や市民の絆づくりの機会が減少し始めたら本末転倒です。

 

自治会行事は何のためにやっているのか。住民全員が今一度考えを確認すべき時に来ています。今日は有意義な一日でした。