NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日(9月7日 木)から始まった「島田市9月議会」で、Y議員が「第三次島田市環境基本計画」に絞って一般質問をしましたので、オンラインで視聴しました。
Y議員は、世界的な異常気象で、これまで経験のない豪雨や猛暑に襲われているが、まぎれもなく人間が作り出したものであると強調。
島田市では平成25年に第二次環境基本計画を、平成31年には後期基本計画を、今年度は第三次環境基本計画を策定したが、この間の検証結果と今後の具体的な対策を質問しました。
しまだ環境ひろばは、第一次環境基本計画の策定には全面的に関わり、第二次・第三次計画にも多かれ少なかれ関与、この中に書いた市民の取組みを懸命に展開してきました。
そんなわけで、議会に於ける議員の質問と、市長や所轄部長の答弁には最大の関心をもっています。
Y議員は本日9項目の質問をし、いくつかの成果がありましたが、その中で筆者が一番関心を抱いている、生ごみ処理器の「キエーロ」については前進がありました。
※ キエーロと言うのは、生ごみの処理木箱で、中の黒土を掘って生ごみを埋めると消えてしまうという不思議な生ごみ処理器をいう。
<市の回答>
■ 補助金(半額負担)を付与して市民普及を図っているが目標に達していない。その理由は広報が不足していた。
■ これまでの使用者に対する実態調査は行っていない。従って継続的使用しているか否か、及び評価も分からない。
筆者の経験によると、生ごみの自家処理は、臭いや虫の発生は付きもの、基本に忠実に実行しないととんでもない結果になる。
現在、キエーロを一般市民が数十台使っているが、途中で挫折しているのではないか。
しまだ環境ひろばでは、希望者探し(転用)を依頼されたケースや、庭に放置しているケースをいくつか見ています。
しまだ環境ひろばでは、追跡調査の必要性を所轄課に要請してきました。
今日のY議員の質問に対して市は、広報の強化(勉強会・出前講座等)と、追跡調査による挫折原因と今後の対策を約束しました。
筆者は、生ごみ処理は藤枝市方式のように市が回収して工場で集中的に堆肥化するよりも、家庭にある間の少量の生ごみを自家処理(キエーロ・堆肥化)するのが最善と考えていますので、追跡調査の上で今後の市民普及を再構築することは大賛成です。
生ごみの自家処理は簡単なものではない。
虫や臭いの嫌いな人は無理であり無理強いしない。そういう人は生ごみの「水分除去」を完璧にやってもらう。
要は市民を3分割、(1)キエーロで「生ごみを消す」、(2)生ごみ処理器で「自家堆肥化」、(3)生ごみの「水分除去」に大別して、生ごみの重量を減らすことです。
生ごみの80%は水分だから、40%水分を切ってくれたら御の字だ。
生ごみの量が減ったら、あとはどうして経費を減らすかだ。
追跡調査が完了したら、市民・事業者・市を挙げて、生ごみの減量作戦を展開したいものです。