この20年間の市民環境活動は何だったのか。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市では、平成13年(2000年)3月に「環境基本条例」を施行し、市長に対して「環境基本計画」の策定を命じました。

 

時の市長は、市民を公募の上で島田市環境100人会議」を招集し、2年をかけて「第一次島田市環境基本計画書(10年計画)」を策定し、平成15年3月に発令をしました。

 

基本計画の中には、方針と目標が掲げられ、目標に向かっての「市民の取り組み」、「事業者の取り組み」、「行政の取り組み」がしっかりと書かれました。

 

そうした時、市民の取り組みは誰がやるのか、やはり市民の誰かが先頭に立たねばと、改めて同年の8月に結成され、設立されたのが「しまだ環境ひろば」です。

 

その後、島田市環境基本計画は10年毎に追加されて、今年(2023年)6月には「第三次環境基本計画」が発令されています。

 

従って今年8月、島田市環境基本計画」も「しまだ環境ひろば」も、丸20周年を迎えました。

 

しまだ環境ひろばは、この20年の間で種々な出来事がありましたが、計画の中に書いた市民の取り組み活動を一生懸命継続して今日に至っています。

 

そこで来る11月5日(日)~18日(土)までの2週間、島田市地域交流センターの回廊を貸切って「しまだ環境ひろば20周年記念ギャラリー」を開催することにしました。

 

本来ならば20周年を記念して、これまでのあゆみと今後の活動計画を大きく披露したいところですが、高齢化によって会の活動力の低下は否めませんので、これまでの活動作品を中心に準備を始めました。

 

過去の作品を紐解いているのですが、20年前の計画や実態が、20年後の今にそっくり置き直しても、そのまま通用しそうで愕然としました。

 

20年間、一体市民は何をやって来たのだろうか。

 

全国の実態を、全国地球温暖化防止活動推進センターの、「日本の部門別二酸化炭素排出量の割合」と「部門別の二酸化炭素排出量の推移」で見ると、産業部門の著しい削減努力に対して家庭部門は、削減どころかこの20年間増え続けているではないか。

 

島田市でも同じで、産業部門や行政部門は二酸化炭素を着実に削減しているのに、家庭部門は具体的にごみの排出量等を見ると、高位横ばい状態で殆ど減っていない。

 

20年間一生懸命に頑張って来ましたが、成果に結びついていない。

 

これからの20年間は、市民・市民環境活動団体・事業者・行政が力を合わせて「連携・協働」して成果を上げなければならない。

 

20周年記念行事の準備をしている中で、過去の活動を紐解いていますが反省のしきりの毎日です。