低コストの長寿社会は高齢者の居場所づくり!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月18日 月)は、3連休の最終日、敬老の日です。

 

以前の敬老の日9月15日でしたが、なぜ変わったかの理由を知っている人は意外に少ない。

 

今から22年前の2001年の法改正により、「ハッピーマンデー制度」が導入され、2003年から9月の第3月曜日に変更されたためです。

 

 祝日の一部を月曜日に移動することで、土曜日・日曜日の週末と合わせて3連休にして、国民の楽しみや健康増進、ひいては消費の拡大など経済成長への好影響を期待したものです。

 

全国各地で、自治体や自治会が主催して敬老祝賀の行事や記念品が配られていますが、その多くの行事は昨日曜日で終わり、今日は単なる3連休の最終日という雰囲気です。

 

島田市でも昨日は、島田髷まつり」や月一回のテント市「元気市」が開かれ、敬老連休を盛り上げました。

 

100歳以上の高齢者が近々全国で10万人を超え名実ともに長寿社会を迎えていますが、一方で高齢者の引き籠り健康問題が出て来ています。

 

国や自治体も高齢者の健康問題を真剣に考え、あらゆる手を打っていますが、良いチエが出てきません。

 

昨日の地元の「敬老祝賀会」も参加率は対象者(75歳以上)の10%に達しませんでした。

 

何とか高齢者を引っ張り出す工夫はないか。

 

昔は高齢者にも仕事や役割や居場所があったが、今はどこにもない。

 

今から十数年前、高度成長時代が終わり日本経済は人余りの時代となり、高齢者の早期退職を促した時代でもありました。

 

それまでの高度成長時代にエネルギーを使い果たした労働者は、早期退職の呼びかけに乗って会社を退職しましたが、今その人たちが80歳前後になりその一部が元気をなくしています。

 

高齢者から仕事や役割や居場所を奪っていませんか。

 

元気でコストの低い長寿社会をつくるためには、高齢者に生きている証や、やりがいを与えることです。

 

居場所づくりと言うと、何か懇談の場とか遊びの場をつくろうとしますが、そうではなくて、仕事や役割でありそれを通じた「やりがい」・「達成感」なのです。

 

そうすれば自然と元気が出るし、引き籠りも無くなり、行事にも出て来るようになります。

 

幸いまた人手不足の時代がやってきました。

 

為政者は、今60歳前後の高齢者の新たな引き籠りを出さないように、高齢者に出番、やりがい、居場所をつくる必要がある。

 

知恵を指せば、高齢者が元気になる仕事や役割はいっぱいある。元気で低コストな長寿社会をつくるにはそれを創るしかない!