目立つ!市街地の中の農家の減少

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

腰痛が癒えたので日課の散歩を再開しましたが、暫く見ない内に一軒の古い農家の母屋周りの農地が全て更地になっていました。

 

面積は2反部(600坪=2000㎡)程か、農地転用許可が下りこれから整地の上で宅地化(分譲か賃貸アパート)されていく模様だ。農家を廃業したと思われます。

 

島田市周辺の町村と合併し現在に至っていますが、嘗ての旧島田市の郊外は飛び飛びに農家が点在し、その間には住宅は無く見渡す限り田園風景が広がっていました。

 

しかし現在の旧島田市の嘗ての郊外は、農家ごと消えてしまったり、一部の農家が1~2反部程の農地を抱えながら住宅街の中に点在しており様変わりです。

 

郊外の農家は、農地を切り売りしたり、賃貸アパートを建てたりしてきましたが、人口減と世帯数減に、農家の高齢化・農業の後継難が加わり、更に先祖代々の土地の処分の罪悪感で、農地がお荷物のような感覚になってきているという話も聞いています。

 

島田市の人口は現在10万人弱、2040年には8万人と予測されています。

 

今や賃貸アパートの空き室、特に古いアパートの空き室が目立ち、アパート経営は先行き至難です。

 

少し前ですが、住宅メーカが農地転用地を買い取り、建売住宅を売り出しましたが、最近はそれすら売れ残りが出始めています。

 

宅地化したら経営難、耕作放棄や雑草地化したら近所迷惑、そんな時代が来ています。

 

一方で、郊外ではなく市街地の住宅(一戸建て・アパート)にも空き家・空き室が目立っています。

 

耕作放棄地の広がりと共に、市街地住宅の空き室・空き家問題も重要且つ早急な課題となって来ました。