NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
コロナ禍、もっぱら人混みの中への外出自粛生活を続けていますが、健康保持や気分転換のため、「一時間散歩」を日課としています。
少し速足で、家から片道約30分、往復で一時間を目安に4コースを設定して、その日の気分で選んでいます。
田舎コース、田園コース、街中コース、それぞれ特徴があり飽きが来ません。
■ 伊太天神原コース(小高い丘) ■ 中央公園コース(起伏のある公園)
■ 静居寺コース(山間のお寺・清流) ■ 街中コース(途中に大井神社)
ただ歩くだけでなく、見慣れた風景の中でも新しい発見や変化を見逃さずスマホで写真も撮って友達に配信しています。
人口10万の島田市、散歩の4コースの中に市の置かれている問題や課題があり、それが相互につながっていることが興味深い。
田舎・田園コースを歩くと先ず目につくのが、農家の高齢化と跡継ぎ不在で雑草地化(耕作放棄地)が目立つ。
そこに最初の頃は鉄筋構造のアパート・マンションが建設されましたが、最近は戸建て住宅が、その中でも賃貸の戸建て住宅が物凄い勢いで増えています。
若者は、アパートよりは戸建てを好むのか?
庭には軽自動車が2台、恐らく若い夫婦と思われますが、昼間は在宅の気配はなく共働きと思われます。
樹木や花壇も見当たらず車庫だけですから、造園屋さんも最近は庭を作る人もなく、上がったりでしょう。
ちょっと前までは、共働きの夫婦は、奥さんが自転車の荷台に子どもを乗せて幼稚園への送迎が日常の風景でしたが、最近はそんな風景も見られずもっぱら軽自動車です。
若者らしい非常に合理的な生活です。
一方、街中コースを歩くと、コロナ禍の前からの特長ですが、メイン通りに全く人が歩いていないということです。
若い夫婦が郊外の戸建て住宅(賃貸・持ち家)を構え、共働きで日中は買い物に出る主婦は皆無でしょう。
他方、田舎コースも街中コースも、高齢者が住んでいたと思われる庭付き一戸住宅の空き家が目立ちます。
戸もカーテンも閉められ、庭には雑草が蔓延っています。
また、カーテンが取り外され明らかに空き室と思われるアパート・マンションも増えています。
多くの自治体が人口減で悩む中、島田市の人口もとうとう10万人を大きく切ってきましたが、未だ世帯数だけは増え続けています。
前述の通り一時間散歩でもその現象や変化が如実に感じられます。
人口や世帯数予測では、増えている世帯数ももうすぐ減少に転じると報じられています。
増え続けている賃貸住宅も、もうすぐ淘汰の時代が訪れることでしょう。
また、空き家問題はますますクローズアップされ、その対策が急務になる事でしょう。
一時間散歩をしていると、現在直面している問題や課題が良く分かります。
その後にどんな事態が待っているのかもわかり、打たなければならない対策も分かります。
一時間散歩でいろいろな発見や変化を感じることができます。