日経私の履歴書ノーベル化学賞「吉野 彰」連載

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(10月1日 金)より、日経新聞朝刊 最終ページの私の履歴書に、スマートフォンなどに広く使われているリチームイオン電池の開発で2019年のノーベル化学賞に輝いた、「吉 野 彰」氏の連載が始まりました。

 

これから何日間が楽しみです。

 

昨日の紙面では、研究開発は一筋縄ではいかない。基礎研究が実を結ぶまでには多くの困難がある。研究の大半は芽が出ず、すぐに振り落とされる「悪魔の川」であり、泳ぎ切っても大半は脱落する死の谷だ。

 

アイディアを自身の手で育て製品として世に送り出し結果として世界を変えることができたのは、へこたれることなく研究に取り組んできたからで、その過程は「創造と挑戦」の連続だったと述懐しています。

 

吉野さんは、ともすれば直ぐ成果を求める民間企業の技術者だ。

 

基礎技術はできても商品化に至るまでには多くの課題を解決しなければならず15年もかかったという。

 

吉野さんご本人のご努力はもとよりだが、会社また会社のトップに度量があったものと思う。

 

熾烈さにおいて比べものにはならないが、民間企業の商品企画(技術開発・商品開発・営業企画等)の経験者ならばその苦労はよくわかる。

 

筆者の現役の頃、世の中で「コミットメント=committed」という横文字が流行り、よくビジネスの世界で使われました。

 

提案したこと言い出したこと計画の達成を約束せよ、という意味で使われ、事業審議会の場でトップより指摘・指示を受けたことを思い出します。

 

技術開発でも営業でも、時間との闘い(時間をかければできる)の境地に入ったり、自分や自社内の努力で達成できる目処がつけば約束はできるが、そうでない場合は本当につらい。

 

吉野さんのおられた世界は、相当につらい世界であったろうと思う。

 

それであるので値打ちがある。

 

今日(10月2日 土)の朝刊2日目は、吉野さんの幼い時の思い出から始まっている。

 

やはり父親は根っからの技術屋さんだったようで、吉野さんの粘り強さは父親譲りのようだ。

 

今日から何日間、吉野さんの苦労と思い出話を共有化できるか、楽しみである。