「家庭ごみの減量シリーズ」NO.4 必見!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

3日前からシリーズで「家庭ごみの減量」について記述していますが、今日は連続4日目(NO.4)です。

 

ダンボール・新聞紙・ペットボトル・ビン・缶など資源ごみを「燃えるごみ袋」に入れる不心得者はいませんが、島田市の場合、燃えるごみ袋に5~8%未だに混入し、それが減ってはいません。

 

意識して混入している人は確信犯ですが、そうでない人は、染みついてしまったクセ(無意識な習慣)がそうさせているわけで、クセを直せば減ります。本件は別途、別な項で詳述します。

 

さて、燃えるごみ袋はどんな種類のごみで構成(重量組成率)されているのだろうか。

 

  (単位:%)      生ごみ 雑紙・布  その他(プラ・草等) 資源ごみ   

しまだ環境ひろばの推定値  35   30      30       5

島田市公表(生ごみ水分除く)22   37      35       6

 

ごみの減量は、「分別=資源化=お金に換える」に尽きますが、分別が一番厄介で難しいのが生ごみです。

 

近隣の掛川市藤枝市は、家庭に生ごみを分別させて、それを市が回収し処理工場に搬入して堆肥化処理をしています。(一部地域からスタートし徐々に拡大中)

 

島田市は、生ごみが家庭にある間の少量の内に「自家処理」をしてもらおうと、「ごみ処理器」助成金を付けて市民に普及浸透させる一方で、生ごみの大部分は「燃えるごみ袋」に入れさせて回収し、焼却センターでコークス・石油を使って焼却処理をしています。

 

自家処理(堆肥化)については、NO.1~3で記述しましたので参照願いたいが、何とか賛同者を挙げて生ごみ全体の20%位が自家処理できるように持って行きたいものだ。

 

問題は、市のごみ収集車に依存をする大部分の家庭の「燃えるごみ=可燃ごみをどう減量するか、その中で一番厄介で、一番処理が難しく、一番処理経費が掛かっている生ごみの減量方法について今日は論じて見ましょう。

 

生ごみの減量方法は、種類毎に全く違うので、NO.2で生ごみの種類を分類しました。(ご参照ください)

 

生ごみの減量の前に、ごみを発生させない(余分に買わない・作らない・食べ残さない・捨てないで使い切る)努力は言うまでもないことです。

 

■ 先ず、野菜の調理中に発生する、皮・根っこ・さや・種など調理くずです。

 

 ◆ 野菜・穀物の調理くずは、調理中にシンクの中に絶対に落とし込まないで、必ずざるの中に直接回収しましょう。先ずは調理くずに水を付着させないことが肝心!シンクの中に落とし込んでいる人は、長年の悪いクセがついている人ですので、即日クセを直しましょう。

 

 ◆ 野菜・穀物は元々、実の中に水分を含んでいますので食事が終わり片付けの段階で、網袋(甘栗やミカンを包んでいる網の袋)に入れて、軒先の物干しか、ベランダに吊るしましょう。臭いが殆どないので虫は寄って来ません。一日干せば重量は半分に減り、生ごみの減量に大貢献し、焼却センターの燃料費が激減します。

 

■ 次に、肉や魚の調理くず(頭・骨・皮・スジ・脂身・しっぽなど)です。

 

◆ 肉・魚の調理くずも、絶対にシンクの中に落さないで、使い終わったラップや調理紙に包んで、生ごみバケツに入れましょう。

 

■ 次に食べ残しです。

 

◆ 野菜や肉・魚・ごはん・パンの食べ残しは、先ず汁や水をしっかり切って、使い終わったラップや調理紙に包んで、生ごみバケツに入れましょう。

 

◆ 味噌汁など汁物の食べ残しも、しっかり水を切って、残った具は使い終わったラップや調理紙に包んで生ごみバケツに入れましょう。

 

■ 生ごみバケツの底には、落ちた水分が溜まっている場合がありますので、ごみと一緒に「燃えるごみ袋」に入れないよう十分注意しましょう。

 

さて、生ごみの処理を市のごみ収集車に依存する家庭は、「徹底的に水を切って燃えるごみ袋に入れるクセ(習慣)」をつけることです。

 

市の焼却センターでは、高騰するコークスや石油を使って焼却しているわけですが、「生ごみ」は、表面に付着している水分が水蒸気になって飛び、次に中に含んでいる水分が抜けて蒸発するまで「ごみ」は焼けません。

 

水分が抜けて始めてごみは燃え出すわけで、水分が初めからないごみは、燃料が無くても自然に燃え出します。

 

焼却センターの燃料費の大部分は、実は水分の蒸発に使われているのです。

 

だから、市民が生ごみに水分が付くのを気をつけたり、水分を抜く努力をひと手間加えたら、焼却センターの燃料費はガクっと減るのです。

 

生ごみを市の回収車に依存している家庭は、生ごみの水分を徹底的に飛ばせば、物凄い貢献になるのです。

 

生ごみの水さえ除去すれば、他のごみは自然に燃えます。

 

焼却センターの運営費(人件費・燃料費等)は、全て税金で処理されているのです。生ごみの減量、水分飛ばしをして浮いたお金が、教育や福祉・医療に回ればどんなに有益でしょうか。

 

燃やせばただの灰、灰の処分にもお金はかかる。

 

今日から直ぐ始めてみよう。生ごみの水切を!

 

明日は、「生ごみ処理」についてもう少し論じて見ましょう。

 

お楽しみに。

「家庭ごみの減量シリーズ」NO.3

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

一昨日、昨日と、「家庭ごみの減量」について記述してきましたが、今日は(NO.3)その続きです。

 

 ■ 一昨日のブログは、筆者宅(しまだ環境ひろば)の自家生ごみ堆肥化法腐葉土式」を紹介しました。まずまずの堆肥ができています。

 ■ 昨日のブログは、ごみの減量はごみの種類別に全く異なるので、ごみの種類を整理し、生ごみ自家堆肥化から書き始めました。

 

他の市町と比べてごみの量が多いとか、経費が高いとか、危機を訴え環境意識を啓蒙する時代はとうに過ぎ、具体的に実行の時代です。

 

普通の市民のくらしの中で染みついてしまった悪いクセ(習慣)を、ごみの種類別に新しい良いクセ(習慣)に直して行かない限りごみは減らないし、市民がその気にならなければ山は動かない。

 

そのためには、市民がごみの種類別に、実態と原因を検討し、市民が計画を決め、市民が実行し、市民が評価する具体的な仕組みを作ることだ。

 

ごみの種類は大別して5つ位に分かれるので、市民数人づつ総勢40人を公募してワーキンググループを結成、その中に行政の若手職員1名づつと、長年ごみ減量活動をやって来た市民グループ1名づつが入り、2~3ケ月で結論を出したい。

 

公募で集める市民は、実行段階では市民の先頭に立って行動をする人で、簡単には集まらないだろう。

 

もうやることは出尽くしているので、原点に帰って掘り起しをする。

 

一番重要なことは、ごみを作らないことだが、どうしても出てしまったごみを減量するには、「分別=資源化=お金に換える」に尽きるのだ。その他の方法は無い。

 

近隣の市町村と比べて一人当たりのごみの排出量が多いということは、市民が「楽チン」謳歌しているということだ。

 

ごみの減量は、ごみの種類別にその行動が違うので順次論じて行きますが、先ずは「生ごみ」から入っています。

 

生ごみ」は、「自家堆肥化・飼料化」を目指す家庭と、市のごみ収集車に依存する家庭とは全く行動が異なるので、昨日から「自家堆肥化処理方法」に入っています。

 

 ※ 自家飼料化は、分別方法が違うので今回の記述から割愛をします。

 

市民に生ごみの分別をお願いし、市が専用収集車で回収し、市の処理工場に持ち込んで堆肥化している自治体がありますが、近代工場とは言え袋から生ごみを取り出す工程などは手作業で環境は悪い。

 

島田市は、家庭にある間の少量の生ごみの間に自家処理をしてもらおうと、「ごみの処理器」助成金を付けて普及を促進してきました。

 

筆者(しまだ環境ひろば)は、市民の環境意識の向上のためには、島田市方式はベターでありこれに賛同し、これまで生ごみの自家堆肥化勉強会」を何回も何回も開催してきましたが、残念ながら大きな潮流にはなりませんでした。

 

 ※ 原因は、市民・市民グループ・行政が一枚岩になれなかったことで、これについては別途詳述します。

 

さて、昨日の続きの「生ごみの自家堆肥化」ですが、これまでは市は不特定希望者を対象に、補助金を付けて普及を試みて来ましたが、対象者を次の分類で限定を提案したい。

 

 (1)農地(畑・田んぼ)を持つ農家

 (2)畑や菜園(市民農園・庭で野菜を栽培)を持つ家庭

 (3)ベランダで野菜栽培を行っている家庭

 (4)自家堆肥化に興味があり実践を希望する家庭

 

先ずは、この人たちで普及にトライしてみるということだ。

 

あくまで推定ですが、これまで助成金を貰って生ごみ処理器を買った人が、どれくらい継続しているだろうか、疑問がある。 (※ 追跡調査も必要)

 

筆者宅(しまだ環境ひろば)では、もう十年余自家堆肥化を実践していますが、そんなに楽ではないし、現在でも生ごみを入れた麻袋の外には虫が湧くことは日常茶飯事であるし、虫の嫌いな人は我慢ができないだろう。(幸い、袋の中には虫は湧かない)

 

よって、生ごみの自家堆肥化は、それができる家庭に限定し、その人達を中心に輪を広げてもらう戦術に変更することがベターと思われます。

 

将来、生ごみの自家堆肥化世帯が20%位になれば最高の戦略だ。

 

勿論、対象家庭の一部に集まって頂き意見を聞いて、補助金を始めルール・制度を見直すことは言うまでもない。

 

明日からは、生ごみを市の収集車に依存する家庭の分別法について詳述して行きたい。

 

一番の問題はここにある。お楽しみに!

家庭のごみの減量策をじっくり考えて行こう。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日、「しまだ環境ひろばの日記」で、筆者宅の腐葉土式」による生ごみの自家堆肥化作業を紹介しました。

 

島田市は、「広報しまだ」や「ホームページ」を使って、生ごみの減量を訴えていますが、この20年間一向に減りません。

 

市民に環境改善を啓蒙したり、訴えても効果がありません。

 

ごみの減量は、「分別=資源化=お金に変える」に尽きますが、その方法が市民に定着し、しかも具体的でなければ成果は出て来ません。

 

筆者(しまだ環境ひろば)は、この20年間取り組んで来て、秘訣はないことが分かりました。

 

具体的とは、ごみの種類別に、市民に染みついてしまったクセを直し新しいクセをつけて習慣化し、みんなで一斉に実行することです。

 

これからの一週間、ごみの種類別の減量法について先ずは、生ごみの減量策」から論じて見ましょう。

 

出てしまったごみの減量の前に、先ず「ごみを作らない、発生させない」ことが必要であることは言うまでもありません。

 

 ◆ 余分なものは買わない・貰わない。

 ◆ 食材は全部使い切る。(皮や葉っぱの利用・だしのおぼろ化・つまみ化など)

 ◆ 余分に作らない。

 ◆ 食べ残さない。

 

一口に生ごみと言っても、減量の方法は種類別に全部違いますので種類を整理しましょう。

 

■ 生ごみの種類

(1)調理くず(調理中に出るごみ)

 ◆ 野菜や穀物の調理くず(皮・葉っぱ・サヤ・根っこ・芯・その他切り落とし等)

 ◆ 肉・魚・貝の調理くず(骨・頭・皮・内臓・殻・あぶらみなど切り落とし等)

(2)食べ残し

 ◆ 汁物

 ◆ 野菜・肉・魚料理等

(3)水分(水分もごみです。一番厄介な、一番お金がかかっているごみです)

 ◆ 食材の中にある含有水分

 ◆ 調理中に付けてしまった水分

 ◆ 汁物の水分

 ◆ 食べ終わった後の醤油・ソース・だし汁・ドレッシング等

 

さて、生ごみの減量策は、「自家処理」をする家庭と、市のごみ回収車に依存する家庭では、減量策は最初から違いますので、分けて考えて行きましょう。

 

■ 生ごみを自家処理(堆肥化・飼料化等)する家庭

 

 ◆ 生ごみの自家堆肥化は、臭いと虫は付き物だという認識で臨む必要があります。しまだ環境ひろばが5つの堆肥化方式で実験をしましたが、多かれ少なかれ臭いはあり、虫も湧きます。

 ◆ 基本に忠実にやれば少ないですが、ちょっと基本から外れた処理をするとてき面です。

 ◆ 従って、臭いと虫(うじ虫)が嫌いな人、がまんできない人は最初から無理でやめた方が良いと思います。簡単にできるというのはうそである。

 ◆ 途中で挫折した人はこの類の人で、ごみの処理箱が庭やベランダで遊んでいます。市と協働して「タスクフォース」を結成してこの人たちの支援をしたい。

 ◆ 臭いも虫も苦にならない人でも、最初から肉や魚の食べ残しは市のごみ回収車に依存し、野菜の調理くずから入った方が良い。慣れてきたら徐々に広げる方法が良く無理をしないことが肝心。

 ◆ 生ごみの自家堆肥化は、ごみに適当な湿度や水分がないと発酵しないので、水分を切る必要はありません。

 ◆ 生ごみの堆肥化方式はいろいろ存在し一長一短があるので、トライしたい人はいろいろ試して、自分にあったものを選択した方が良い。大別すると生ごみを消してしまう「キエーロ式」生ごみを発酵して堆肥にする「堆肥化式」がある。

 ◆ 自家菜園や畑を持って、堆肥を欲しい人は「堆肥化式」を選んだ方が良い。生ごみと混ぜる基剤の購入に若干の費用が掛かるので、その分を完成した堆肥で取り戻せば良いのである。

 

今日は、生ごみの自家処理(堆肥化)について論じましたが、明日(9月19日)は、市のごみ回収車に依存する家庭の「生ごみの処理」について詳しく論じて行きます。

 

ごみにはいろいろな種類がありますが、市の焼却センターで一番厄介で金食い虫は「生ごみ」です。

 

市民のみなさんが、本当にその気になれば億円単位の節減が可能なのです。

 

燃やしてしまえばただの灰!、灰の処分にもお金がかかる。

 

そのお金を、教育や文化や防災に注ぎ込んだらどれほど有効でしょうか。

 

じっくり考えて行きましょう。明日をお楽しみに!

今日は一週間に一回の「生ごみの自家処理」の日

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日は週に一回の「自家生ごみ堆肥化」作業の日だ。

 

筆者宅では、生ごみ腐葉土式堆肥化法」で、自家処理しています。

 

年寄り二人暮らしなので、生ごみの溜まる量は、1週間で生ごみ専用小型バケツに一杯程度、自家堆肥化作業は一週間に一回一回当たり5~6分の簡単な作業でもっぱら筆者の担当だ。

 

すっかり習慣化してしまったので苦にもならない。

 

 ※ 腐葉土生ごみ堆肥化法とは、

 

 (1)用意する材料は、① ホームセンターで売っている腐葉土 ② ヌカ(農協など精米所でタダで配布している) ③ 使用済み天ぷら油 以上3つ。

 (2)用意する道具は、① バケツ2ヶ ② 小型シャベル ③ 1リットル計量カップ ④ 丈夫な麻袋×4ヶ ⑤ 大きめのスチロール箱×2ヶ(魚屋で貰ってくる)

 (3)次に2ヶのバケツを使って、1つのバケツに腐葉土生ごみの半分の量)+ヌカ(片手に載るくらい)+天ぷら油(大さじ1杯)、2つ目のバケツも同じ量とし、手シャベルで良くかき混ぜる。    

 (4)2ヶのバケツの中に生ごみを半分づつ放り込み、2つのバケツを交互に2~3回入れ替えながら混ぜ、最後は1つのバケツに集結させる。

 (5)1つのバケツの口に麻袋をあてがい揺すりながら、生ごみと基剤が混ざった生ごみを入れ込む。

 (6)麻袋の口を紐で締め、番号を付けて「スチロール箱」に放り込んで一ヶ月保存して堆肥の出来上がり。

 (7)一ヶ月くらい過ぎたものから袋の口を開けて、もう1つのスチロール箱にできた堆肥を移し、固まった堆肥を適当にほぐしながら箱の中で乾燥・二次発酵させ順次畑で堆肥として使って行く。

 

上質な堆肥ができるので自家菜園で使い、市の焼却センターのお世話にもならず、CO₂の排出もなく、地球温暖化防止への貢献等良い事づくめだ。

 

市が生ごみを回収して焼却センターで処理すれば、島田市生ごみの量は年間約1.2万トンにもなりその燃料費(コークス+石油代)は数千万円(税金で負担)になる。

 

家庭にある少量の生ごみ(一日一人数百グラム)の内に自家堆肥化すれば、CO₂も出ないし、経費も掛からないし、地球温暖化防止にもなる。

 

生ごみの自家堆肥化作業は、1週間に一回5~6分でできる。

 

どうしたらやれるかを考えるよりも、先ずやって見ることだ。    

生活情報交換会9月例会「大エジプト博物館」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(9月16日 金)は、「生活情報交換会 9月例会」に参加しました。

 

 ※ 生活情報交換会は、某企業をリタイヤ―した同世代の数人の有志が、お互いの情報交換や有識者の話を聞いて、第二の人生を有意義に過ごそうと立ち上げた会です。

 

今や会員は数十人へ、原則として月一回静岡市アイセル21を拠点にして開催してきた講演会は今回140回目を数えています。

 

今日の出席者は38名、コロナ禍の中で参加者の体温管理・手消毒、会場の消毒・換気等万全の配慮の中での開催でした。

 

今回の演題は、「エジプト大博物館建設と日本」ツタンカーメンやピラミッドに関しての日本との関りでした。

 

講師は、JICA(独立行政法人 国際協力機構)アフリカ部審議役 大村佳史(よしふみ)氏でした。

 

大村講師は、生活情報交換会の会員Oさんの次男であり、大手の銀行を途中退職してJIKAに飛び込んだ異色の人物です。

 

大村講師は冒頭、「エジプトとは」から語り始めました。

 

 ■ エジプトは日本から飛行機で12時間、時差7時間、アフリカの北東部に位置する南北に長い国、人口約1億人、GDPは日本の20分の1、日本と違って若い人が多くこれからの国、人々はナイル川に張り付くように暮らしている。

 

 ■ 常に暑く雨が降らない。しかし冬は雪が降る厳しい気候、治安は悪いとの評価が一般的だがそんなことはなく、子供が夜中に出歩くくらい治安は思ったより良い。

 

次いで大村講師は、JICA(ジャイカ)とは?」を語りました。

 

 ■ 一般的に海外協力隊と言われているが独立行政法人で、世界100以上の拠点を持ち2,000人以上が活躍している。

 

次いで大村講師は、「エイプトの観光」について語り始めました。

 

 ■ エジプトと言えば何と言ってもツタンカーメンだが、紀元前1300年に19歳で死去、何でこんなに有名になったかと言えば、王墓が未盗掘で発見されたことで、今年は発見から100年、解読から200年の記念の年。人口の10%が観光に絡んでいるとのこと。

 ■ ツタンカーメンが日本にやって来た時には、入場者が200万人を超える大盛況だった。これ程の観光資源を持ち合わせていながら実力を発揮していない。

 

そこで、「ピラミッド」や「エジプト考古学博物館」とは別に、「大エジプト博物館」建設構想が持ち上がり、バーチャルツアーとして一体開発に着手された。

 

「大エジプト博物館」建設の日本の協力と役割は、建設資金の融資と、発掘・修復・復元の技術協力(能力強化・人材育成)、計画は2006年決定、2008年協力開始、2016年準備段階が終了。

 

ツタンカーメンの至宝をどうやって修復・復元・保存をして行くか、一緒にやってほしいと提案され、2016年から本格的に始まった。

 

以降、どうやってやるか、集める~調べる~修復・展示の具体的作業が始まった。

 

JICAの目的は、復興を必要とする相手国に貢献することだが、果たして博物館を作って貢献するか、疑問や指摘はあったが、考古学の発展やその国の歴史や遺跡を正しく評価し残すことは、経済協力に匹敵する社会的貢献だという見地で日本はこの場に関わったとのこと。

 

今年(2022年)遅くとも2023年にはオープンを迎える「大エジプト博物館」まもなく開館とのこと。

 

大村講師は、この「大エジプト博物館」構想とその実現に実際に携わり、この3月に任務を終えて帰国したとのこと。

 

ご苦労様でした。

 

今日の会場の中に、「エジプトクフ王」のピラミッドから発掘した「太陽の船」の発掘作業に従事した、生活情報交換会の会員でもある蒲原の石工「戸田さん」が同席されていました。

 

会場周辺には「ピラミッド」・「太陽の船」・「ツタンカーメン」が徒歩で見て回れる距離内に展示されるとのことなので、是非見たいものだ。

 

最後に講師の大村氏は、参加者の質問に答えて、「エジプト人の気質は非常に優しい!、貧富の差は大きいが、大部分の普通の人は何かあればみんなで気遣う支え合いの心を持っている。しかしそれが競争心の弊害となり国の勢いを弱めている面もあると感想を述べました。

 

今回の「大エジプト博物館」の建設は、技術協力からデータ整備、人材育成まで日本らしい貢献をしたと報告し、是非見学に行ってほしいと発言し講演を締めました。

「森づくり県民税」と「森林環境譲与税」とは?

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

地球温暖化防止や治山治水の見地から、森林の整備は国や自治体の最重要な課題です。

 

温暖で雨の多い日本では樹木の成長が早く、樹木を建材や燃料に使い、並行して植林を行って森を持続させてきましたが、戦後は燃料としての利用がなくなり、建材も外国産の安い建材に負けて、森林は放置され、荒廃面積は広がっています。

 

国は、「森林環境税として令和6年度から国内に住所を有する個人に対して一人年額千円を課税し、その税収全額を「森林環境譲与税」として都道府県・市区町村へ譲与する計画です。

 

財源は、東日本大震災復興税」が令和5年度に終了するので、それをそのまま「森林環境税に置き換えて、国民の新たな負担増はないようになっています。

 

しかし、森林整備は待ったなしの課題であるので国は「森林環境譲与税」は令和元年から前倒しして都道府県・市町村に譲与されて今日に至っています。

 

静岡県県土の3分の2が森林で占め、森林整備は最重要課題ですので森林が持つ「森の力」を発揮させるため、県独自の「森の力再生事業」を起こして、「森づくり県民税」を県民一人年間400円を徴収してこれに充てて来ました。

 

静岡県は、県と市町村が連携・協働して、「森林環境譲与税」と「森づくり県民税」両方を使って使途や役割を明確にして森林整備を進めています。

 

令和3年度から5年間で約5,600ヘクタールの荒廃森林を再生する計画で進めています。

 

森林と言っても、山の奥深部~中間山地~里山までありますが、場所がどこにあろうとも私有林の整備は持ち主である地主の責任で進めるものです。

 

しかし、農家の高齢化や後継難、整備費用が嵩むこと、奥深部や中間山地では持ち主不明な山林が多発し荒廃が進み出し、私有林だからと言って手を付けないわけには行かなくなりました。

 

県民は暗黙の了解をして、「森づくり県民税」の5年間再延長を承認しました。

 

税金を使っての私有林の整備は忍びないことですが、最近は地主がはっきりしている里山までその範囲を広げて山林や竹林まで対象にして整備を行っています。

 

しまだ環境ひろばは、設立以来荒廃を続ける竹林をボランティアで再生してきましたが、高齢化で力尽き今は「伊太の八幡宮西の竹林」「伊太の観音様奥の梅林」の維持管理のみとなっています。

 

現在、里山の荒廃によって農村周辺の防災機能低下しつつありますが、こうしたボランティア活動を引き継いでくれる若者はいないだろうか。

 

一生懸命に後継を探しています。

「生活情報交換会」のZOOM会議

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

一昨日(9月12日 月 pm)は、「生活情報交換会幹事会のZOOM会議」を開催しました。

 

 <生活情報交換会のプロフィール>

 

   ◆ 某企業を同時期にリタイヤ―した数人が、第二の人生を有意義に過ごそうと、互いに講師になって教え合ったり、有識者をお招きして講演会を開催したり、今では異業種の方々も会員になり、会員数は数十人へ、次回の講演会は140回になっています。

   ◆ 原則として毎月1回、静岡市アイセル21を拠点として、第三金曜日午前10~11:30まで、話題の人を招聘しての講演会や県・市の出前講座などを開催し、コロナ禍でも毎回40人前後の参加者になっています。

   ◆ 幹事は6名、開催当日は、会場の受付(手消毒・体温測定)や消毒作業(机・椅子・ドアなど)などを担当、開催週の月曜日の夜はZOOM会議を開いて、コロナ禍の開催可否・出席予定者の確認・準備と段取り・次回以降の講演テーマの協議などなどを和気あいあいと行っています。

 

一昨日は筆者がホストになり予定の時刻にZOOMを立ち上げましたが、参加予定者(幹事団)の入室がありません。

 

参加者(幹事会)が筆者からの招待メールで入室しようとしても、「ホストが別な会議を起こしている」という表示が出て入室ができないというもの。

 

これまでも、別なホストが同じ内容の招待メールを2回送信して入室出来ないことがありました。

 

今回は招待メールは起こしたがミスに気が付きキャンセル(メール送信はしていない)し、改めて正しい招待メールを起こし送信、どうやらキャンセルしたつもりの招待メールが実は生きていたようだ。キャンセル方法を間違えたようだ。

 

ホストがZOOM会議をスケジュール化する時は、「予定されている会議はありません」を確認して招待メールを起こすことが肝心!

 

初歩で基本的なことだが高齢者には重荷だ。

 

この他にもZOOMには約束事や複雑な操作手順がいっぱいあり、会議の立ち上げ時間にトラブルに見舞われると短時間でのリカバリーができない。

 

従っていつも、パソコンでZOOM会議を起こし乍ら、スマホを傍らに置いてLINE(ライン)のビデオ通話の準備をしています。

 

スマホのビデオ通話は、ただ画像を見ながら通話するには、操作も楽で非常に便利で一昨夜も、急遽切り替えて会議は滞りなく無事終了しました。

 

但し、会議の中で資料や動画を駆使して会議を充実化させるにはやはりZOOMが必要で、近日中に4回目の勉強会を開催することになりました。

 

幸い、静岡市一番町の「市民活動センター」の管理人さんが非常に精通し、優しく教えてくれるので近々、勉強会の開催を依頼することになっています。

 

ここで諦めたら、これまでの苦労が泡になってしまいます。

 

ここまで来たらZOOMを極めよう。

 

生活情報交換会の幹事団はみんな粘っこい!