完全リサイクルシステム

しまだ環境ひろば 「ごみ分科会」 です。

東日本大震災で被災した東北3県の災害廃棄物の総量は、約2,490万トンだという。物凄い量であり、重さの割りに、がさ が大きく、トラックで換算したら、数百万車分だろう。


がれきの撤去を巡り、仮置き場確保と、その後の処理法が難題となっています。


何しろ、その量は、宮城県の場合、これまで一年間に処理してきた量の23年分、岩手県でも12年分のがれきが一度に発生したとのこと。


30都道府県の270を越える市町村から、災害廃棄物処理への協力が表明され、今回出た総量の30% (3年間で処理) が、焼却や埋め立てで処理される事になる。


しかし、安易に焼却や、埋め立てに走るのではなく、これまで世界一と言って自負してきた、我国のリサイクル技術を如何なく発揮し、日本の底力を見せたいものだ。


既に、金属・プラスチック・コンクリート・木材などの分別、そのリサイクルに名乗りをあげている企業が出てきている。


頼もしい限りだが、商売抜きとまでは言わないが、自治体や政府に最大限協力して、日本の底力を見せて、リサイクル技術の高さを世界に示してもらいたい。

商売にするのは、それからでも遅くはない。

三菱総研の小宮山理事長さんが、震災前の「BSフジ プライムニュース番組」で、”完全リサイクルシステム” を確立すれば、資源を輸入しなくとも、いま日本にある資源で充分回る、というような話をしていました。


すごい発想だな、と思ってその時は聞き流していましたが、大震災を契機に、完全リサイクルシステムとその運用の仕組みの構築に取り組んでもらいたい。


今回発生した震災廃棄物の処理は、数年以上かかるようだから。