絆、心を忘れずに
しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
東日本大震災の被災地には、多くの団体や、個人からたくさんの義援金が集まっています。
復興資金に一部、税金や国債を充てることも、国民の多くは容認しています。
大震災を契機に、バラバラになりかけていた、家族や親戚、地域・国民の絆がよみがえり、日本全体が ”心一つ” になる、そんな期待が出ています。
被災地の惨状を、毎日のように映像で見て、心痛む毎日ですが、ボランティア活動や、チャリティー講演、義援金など ”心一つ” になるニュースも伝えられ、心癒されています。
世の中も捨てたものではないな、と思う一方で、最近身近で本当にどうなっているんだろうということも多々あります。 本当に悲しい。
■ 菜の花が畑一面満開なのですが、先日60〜70歳くらいのおばさんが、畑に入って菜の花を摘み、一抱えして立ち去ろうとしていました。
呼び止めて聞くと、あんまりきれいだから、家に飾りたいからちょっと貰っていこう、と思ったとのこと。
■ 廃道化していた山道を整備して、道標を付けたら、数日後、道標が叩き落とされていました。
■ 地元自治会の会合で、道標が壊された状況を見た住民の一人から、この道は、通行に反対者がいるようだから、通行を禁止した方が良いのではないか、という指摘があったとのこと。
結論は出なかったようですが、発言者にも、それを聞いた人にも、絆や心が感じられなく、がっかりさせられる。
■ 散歩の道すがら、植木を持ち去ったり、果樹やしいたけなど栽培している作物を平気で持ち去る人があとを絶たないという。
こういう人達も含めて、あの大惨状を見て、震災を契機に、大部分の人が、日本人のやさしさや、絆や心を取戻したと思うし、思いたい。
それなのになぜだろうか。
日本人の絆、心を常に忘れずに、態度で示して生きて行きたいものだ。