世界人口増と、食料需要・価格

しまだ環境ひろば 「食生活分科会」 です。


長期的に見ると、世界の食料需要が加速度的に上昇し、食料価格は確実に上がり、飢餓人口は10億人に達しているという。その要因は、


■ 世界人口が、1987年に50億人超、1998年に60億人超、今年2011年に70億人超と、20年余りで20億人増加している。

■ 中国のような経済成長著しい新興国の食生活が変化し、肉や牛乳、乳製品を食べる人が急増している。

■ ガソリンに混ぜる代替燃料のエタノール向け(トウモロコシ)の消費が急増している。

■ 金融緩和で世界的にふくらんだ投機資金が、商品市場に流れ込んで、値上がりを加速させている。

■ 産地の天候不順 (温暖化の影響)

世界の人口増加率は低下傾向に入ったが、これからも人口は更に増加し、食料需要も確実に増大し、今後もこの傾向と不安定さ (供給量と価格) は変わらない。


日本のエネルギー自給率 4%は仕方ないが、食料の約60%を海外に依存している日本の食糧自給率は、何とかしなくてはならない。


自給率を上げるには、米・大豆・とうもろこしなど、大規模農業化(規制緩和)と安心安全など品質保持と地産地消しかないのではないか。