シニアが拓く 団塊の世代は今 (2)

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


昨日から始まった、日本経済新聞 一面 「シニアが拓く 団塊の世代は今」 を今日も、心待ちにして読みました。


日経新聞が、団塊世代1000名を対象にした意識調査によると、「今後何を重視したいか」 の問いに男性は、3人に一人が、「地域貢献」、4人に1人が「社会貢献」 と答え、会社に代わる居場所を探す団塊世代が多いという。


しかし、その割りに、現実は、地域市民活動に参加してくる会社リターヤー組は極めて少ない。


ゴルフ愛好会や趣味の会への入会者は多いようである。


団塊の世代も、高度経済成長を引っ張ってきた企業戦士であり、疲れきってしまって、少し休みたい気持ちはわかる。


地域に帰ってまで、人に使われたくない、指示・命令されたくない気持ちもわかる。


一方、市民団体の門をくぐってみたが、ボランティア主体の団体の、非効率さ、目的の希薄さ、目的と手段のはき違え、成果軽視など、馴染めない雰囲気があり、幻滅を感じてやめてしまう人も多い。


古くからの地域市民団体の役員と、企業戦士はなかなか気持ちが合わず、分裂した市民団体も多い。


地域の市民団体やNPO法人の集まりに出かけていくと、その多くは、経理の専門家がいない、企画書が書けないといった悩みを訴える団体が多い。


団塊の世代は、そのうってつけの人材が多い。


一方、地域自治体も、財政難で、これから、「地域貢献」したい、「社会貢献」 したい、というシニアの活用は、必ず必要となってくると思うが、会社では余りないが、地域社会では、主張をもっている市民は、一般的にうるさがれる風潮にある。


地域でも、少しぐらい、うるさい人を登用するくらいの寛容さや度量が欲しい。


いずれにしても、人材を欲しい市民団体や地方自治体と、貢献したいシニアとの間で、何か、 ”アンマッチ” が存在しているように思えてならない。


それが何なのか? 地域貢献・やりがい・楽しさ・ちょっと報酬を、などのうまい調和なのかな。


この辺りを、みんなで話し合ってみたいものだ。