NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日 (9月1日 日) は、 「市内一斉 総合防災訓練 (N自治会)」 に参加しました。
過日、県の防災担当官の講話で、”防災訓練のやり方を大きく実践型に梶を切った” と聞いていたので、期待して臨んだが、基本的に例年と変わりがありませんでした。
9時のサイレンを合図に、隣組単位の第一次集合場所に集まり、そこから自治会単位の第二集合場所に移動し、そこで参加者を集計して、緊急避難場所に指定されている第三集合場所へ移動し、そこで全体を掌握するものでした。
第三集合場所では、各係 (救護救出・消火など) がそれぞれ活動をし、一般町民はそれを見学したり、日陰で休んだりするものでした。
突発的に危機が発生した時の、緊急体制になっておらず、こんな訓練を何回やっても何の効果もないのではないか。
参加する度に、みんな、そう思っているのに、なぜそういう訓練にならないのか。
■ 緊急事態が発生した時は、先ず、”一番近い隣組の助け合い” になると思われる。
従い先ず自治会の最小単位である、「隣組」 に緊急時に機能する体制を予めつくる必要があります。
昔は常にあった、隣組の常会が今は殆どなくなり、単なる行政の伝達機能になり下がっています。
従って、隣組の ”絆” や ”助け合い” は、全く薄れており、どの家に、誰が、何人ですんでいるのかも知りません。
防災訓練は、”隣組の絆” を取戻す絶好の機会です。
◆ さて、現在の隣組長は、輪番制であるので緊急時には機能しない場合があるので、非常時専用の体制を設置する。
*1 隊長・副隊長・伝令3名 の任命と役割、あとの人は全員救護係となる。
*2 隣組の集合場所の設置 (空地とか倉庫など) いざという時にはここが救護場所になったり、連絡場所になったりする。
*3 非常時とは、どういう事態かを日頃から隣組員に徹底しておく。
防災訓練は、この緊急体制が機能しているかどうかの確認から入るべきだ。
◆ 先ず、各家庭別に自分、家族の安全確認、安否の旗を掲げ、隣組隊長への安否連絡を徹底させる。
◆ 隊長は、予め安否の確認を必要とする、高齢者家庭などに伝令と救護要員を飛ばす。
◆ 隊長は、安否の連絡が入ってこない家庭に伝令を飛ばす。
◆ 隊長は、隣組全体 (町内会の最小単位) の安全確認をして、救護が必要な所に救護要員を飛ばす。
◆ 隊長は、安否をブロック長へ連絡するため伝令を飛ばす。
■ 今やっている、自治会単位の防災訓練は、前記のような初動活動が確認された以降のことである。
各家庭の安否確認もできずに、自治会の集合場所に集まるなどは、全くナンセンスであり、防災訓練は、まず隣組の臨戦体制が機能するかどうか、を確認する事が最大の仕事です。
臨戦体制の中では、怪我人の搬出・怪我人の手当て・消火などが機能することも極めて重要であり、防災訓練ではいざという時、本当にできるのかどうかの確認と、残された時間を有効に使って参加者に体験させる事が重要である。
とにかく、防災訓練は、隣組の緊急体制が機能するかどうかの確認と、実践体験に多くの時間を割くべきである。