水道の老朽化・耐震化問題

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (9月11日 水 AM) は、「水道耐震化推進プロジェクト 水道モニター制度 設置趣旨説明会」 に参加しました。


市の水道課から、市民団体の会員のみなさんを集められないか、の打診があり、いくつかの団体と会員に呼びかけましたが、「何があってもちゃんとやってくれればそれで良いわけで特別意見はないよ」 という返事。


しかし、水道の老朽化の話、耐震化の話は重要なことであり、勉強がてら話を聞こうと、今日は環境やくらしに関心のある市民25名程が集まりました。


市の水道課長や、県の担当官の話を聞く内に、現在置かれている水道の仕組みや、その実態、迫り来る危機や問題点は良く理解したが、「島田市の水道をどうしていったら良いか、市民自身が主体的に考えろ」 と言われても無理がある気がします。


大変に重要問題であることは、出席者全員が理解をしました。


案の定、質疑応答の時間では、この疑問に終始しました。


蛇口をひねれば、安心安全な水が欲しいだけ出てくるという、便利さを市民は享受しているわけだが、今さらサービスレベルを下げる項目も見当たらない。


また全体最適 (電気・ガス・交通・医療・・・などなど) を考える中で、水道をどの辺に位置づけるか、と聞かれても返答に窮してしまいます。


出席者からは、「今どういう状態になっており、これをこんなスケジュールで対策していくとお金はこれくらいかかる。この資金を受益者の市民にどうして負担してもらうか」 という具体的な提案がなければ、意見を言うことは無理だ、とのこと。


市・県は、今そういう青写真を示す事はできないということで、今日はすれ違いのまま会合は終わりましたが、これまで水道というインフラは、余りにも ”当たり前化” し、供給する側と受益者間の、双方向のやり取りがなかった事を改めて露呈した恰好になりました。


人口減少と共に、将来、”当たり前” ではなくなっていくわけだが、その危機感の共有化と、対応策がこれから重要問題となって顕在化してくる。


供給する側からもっと具体的な提案をしないと、本件は議論が進まない、と思われます。