NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日 (12月1日 日) は、「地域防災の日」 でした。
朝9時 市内一斉の防災訓練を知らせるサイレンとともに、町内会ブロック単位に決められた場所に集まり点呼を取り、そこからまた町内会の緊急避難場所へ移動する ”いつものパターン” でした。
向かいの、高齢でひとり暮らしのAさんの玄関で、大声で安否を確認している人がいました。
見れば、近所の方ではなく、かなりの高齢の女性でした。
今日の、「県民だより12月号」 の 自主防災新聞 号外に載っていた、「要援護者」 の安否確認をしている、「避難支援者」 さんでしょう。
避難支援者さんは、民生委員さんや、自主防災委員さんだそうです。
なぜ、こんな、現実離れした仕組みで、”安否確認” や 「防災訓練」 をするのでしょうか。
本当に、民生委員さんだけで、非常時に、要援護者さんの安否を確認し、救護できるのでしょうか?
いざ大地震が起きた時の行動を考えて見ましょう。
当然ながら、先ず自分、次に家族、次に向こう三軒両隣り、次に隣組みの安否確認でしょう。
先ず真っ先に、所定の避難場所に駆けつける人は皆無でしょう。
防災訓練は、非常時に人はどう動くか、その行動に沿った訓練に変えるべきと思います。
そのためには、身近な隣組を一単位とした ”非常時臨戦体制” を日頃から作り上げることです。
<隣組 非常時臨戦体制>
◆ 現在、隣組長は、輪番制になっているので、人によっては非常時の役割を担えない組長さんがいるので、非常時体制を用意する。
◆ 隊長1名 副隊長2名 (隣組の中で人望のある人)
◆ 伝令 3名 (丈夫で機転の利く人)
◆ 救護 (自分の家族の安全が確認できた人、全員)
※ 隊長に異変があった時は、副隊長の一人が代行、伝令3人は何かの異変が生じた時のためです。
◆ 要援護者の名簿づくり (近所が一番知っている)
次の防災訓練は、
◆ 先ず、この非常時臨戦体制づくりからです。
○ 人選
○ 要援護者の再確認・追加 ← どこにどんな要援護者がいるかは隣組が一番知っています。
◆ 次の防災訓練から、前半一時間は、この体制がうまく機能するかどうかの確認を行なうことです。
○ 点呼
○ 要援護者の安否確認 (救護)
○ 欠席者の安否確認 (救護)
○ 町内会 ブロック長への状況報告 (伝令)
◆ 以上が終了し、体制がうまく機能したことを確認後、後半の防災訓練 (いつものパターン) を開始すれば良い。
昔は、何でも隣組みの助け合いでした。 最近は隣組みの ”絆” が完全に失われてしまいました。
隣組みの常会も殆ど無くなってしまいました。
防災訓練を通じて、隣組みの絆を取戻したいものだ。