NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 です。
2012年7月から始まった、「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」 は今年で3年目を迎えましたが、送電網の余力が足りないとの理由で、大手電力会社5社が、受け入れを一時制限すると発表し大騒ぎになっています。
政府が認定した、「再生可能エネルギー設備」 の内、「太陽光」 が96%を占めているが、太陽光は、天候次第で発電量が変動し、また夜は発電せず、昼間に発電量が増えすぎると送電線を流れる電流に乱れが生じ、停電のリスクもある。
場合によっては、余った電力を他の電力会社に回すなどの対策が必要になるなど、太陽光設備の全てを受け入れることと、電力の安定供給を両立させるには、送電線の余力が不足する、というのが主な理由だという。
一方、買い取った電力は、電気の消費者に、使用量に応じて公平に按分されて、請求書に記入されて賦課されていますが、今の勢いで行くと、早晩、年間1万円を超える負担額まで到達するという。
まだ本件を知らない国民も含めて抵抗感が出てくる可能性が高い。
従って、現行の、「再生可能エネルギーの固定買い取り制度」 は、再生可能エネルギーの創出気運に水を指さないように、”出力安定” と ”コスト低減” 見直しが必須条件となってきました。
政府は、発電量が安定する、「地熱発電」 や 「中小水力発電」 の再生可能エネルギーの買い取り価格を優遇するなど、普及を促進させる対策を取ることを明らかにしました。
しまだ環境ひろばでは、 「島田市で小水力発電を自前で創出しよう」 を掲げて、市民の関心の高揚を目指して、市内発電候補地の探索活動を4回 (4年連続) 開催してきました。
「島田市ゆめ・みらい百人会議 エコまち未来プロジェクト」 も、「小水力発電の創出」 を目指して活動を開始しています。
去る10月18日 開催された、「島田市くらし・消費・環境展 2014」 では、「小水力発電ブース」 を設置して、モデル発電機も出品して、市民にアッピールしました。
島田市内には、至るところを大井川用水路が配備されて、幹線にはたっぷりの水が常時流れています。
絶好のチャンス、追い風が吹いてきました。