「小水力発電」 に追い風

NPO法人 しまだ環境ひろば 「エネルギー 担当」 です。


再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度FIT) は、事業者や個人が、5つの再生可能エネルギー (太陽光・風力・地熱・小水力・バイオ) のどれかを活用して発電した電気の買い取りを大手電力会社に義務付けた制度です。


ところが、制度がスタート以来、申請件数が、事業者による太陽光発電に偏り、大手電力会社5社が、「受け入れ能力を上回る」 として新規の受け入れを一時制限しました。


夜は発電しないばかりか、天候に左右される太陽光発電は、発電が安定せず、送電線を流れる電流に乱れが生じ、停電のリスクがあるということが理由だ。


また、事業者の参入を促すために、買い取り価格を高く設定したことも、事業者の申請が集中した要因でもある。


また買い取った電力は、電気の消費者 (一般家庭・企業) に電気の使用量に応じて公平に請求されているが、その額が急増し、消費者の負担が重くなってきたのも誤算でした。


そんなわけで、買い取り制度は見直しが必要になってきましたが、事業者などからの抵抗もあって課題は山積みです。


政府は、制度の見直しと並行して、発電効率が高く、安定が期待できる、「地熱発電」 や 「水力発電 による電気を優先的に買い取るよう電力会社に要求を始めました。


また、買い取り制度見直しに当たっては、「地熱発電」 や 「小水力発電」 は買い取り価格で優遇し、普及を後押しする方針を明らかにしました。


島田市では、「小水力発電」 の検討を始めようとしています。


追い風が吹き始めました。