市民活動団体と人材のマッチング

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今年も市民活動団体の会合 (○○連絡会・○○実行委員会○○協議会など) に出席することが多かった。


その多くは、県・市の行政各課主催の、テーマ毎の会合であるが、出席している市民団体の横の交流は殆どない。


大体、顔ブレは決まっているのだが、いつも、通り一遍のあいさつ程度で別れてしまう。


席上での、各市民団体からの近況報告では、人材確保に関した悩み発言が大変に多い。


■  会員不足・高齢化・後継者難

   ◆ 新しい人、若い人の入会がほとんどない。

   ◆ 役員のなり手がいない。

   ◆ 限られた人への労度の偏り。

■ 技術者・企画者・経理マン難

   ◆ 新しい分野の開拓をやろうにも技術者がいない。

   ◆ 新事業の立ち上げができる企画マンがいない。

   ◆ 各種申請事務や、報告事務ができる人がいない。

   ◆ I Tに精通した人がいない。

   ※ 活動資金不足の悩みを訴える人は殆どいない。


最近、市民団体に対する資金手当て (助成金交付金・寄付など) の情報提供や講座・勉強会は大変多いが、反面、技術者・企画者・経理マンなどとの出会いや紹介は極めて少ない。


今、市民活動団体の最大の悩みはお金ではなく ”人” なのである。


一方、講演会や、OB会には、会社や団体を定年退職した、元気な高齢者が集まっている。


出席者の大半は、60代で、定年退職している人で、まだまだ働き盛りである。


漸く厳しい仕事から解放されて、優雅な生活を過ごそうと思うが、毎日が日曜日はだんだん我慢ができなくなってくる。


いずれ有り余る気力と体力を持て余すようになるが、何をやったらよいかわからない人が多い。


これからの日本の社会を立て直すには、60歳代の活躍が絶対に必要であると思う。


この人たちは、報酬を前提とはしていない。何か世の中に役立つことはないか、貢献できることはないか、を模索しています。


市民活動団体は、ボランティアベースで、時間が自由になる技術者・企画者・経理マンなどを欲しています。


市民活動団体は、行政と協働して、2つのニーズの、”出会いの場” づくりと、その継続的開催を目指す必要がある。


やりがいを求める60歳代と、それを欲している市民活動団体のマッチングが待たれる今日この頃である。