世界文化遺産 「三保松原」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


昨日 (7月17日 金) は、「静岡・生活情報交換会 7月例会」 へ参加しました。


いつも ”環境保全” ばかりでは、偏ってしまいますので、この会には努めて出席しています。


昨日の開催内容は次の通りでした。


  ■ 開催日時: 7月17日(金) 10:00から11:30
  ■ 場所: アイセル21 4階研修室
  ■ 講師: NPO駿府ウエイブ会長 原田一史氏
  ■ 演題: 世界文化遺産「三保松原」


生活情報交換会は、幹事団の頑張りで、いつも新鮮な話題で、しかも資料代程度の参加料で生活情報を提供してくれています。 心から幹事団に感謝したい。


さて、今回は、平成25年6月、世界文化遺産となった ”富士山―信仰の対象と芸術の源泉” の、「三保松原」 に絞った講演でした。


今日の講演で、今まで知らなかった新しい事実をたくさん入手出来ました。


 ◆ 世界文化遺産 「三保松原」 と言っても、三保半島全てが対象になったわけではなく、3ヶ所だそうである。 ◇ 松林  ◇ (御)三穂神社  ◇ 神の道 (松林と三穂神社をつなぐ木道)

 ◆ 三保半島は、昔は島であったとのこと。

 ◆ 狩野元信(1476〜1559年) の描いた、「富士曼荼羅図」 には、富士山から45kmも離れている「三保松原」 がしっかり描かれており、このころから、「三保松原」 は富士山信仰一帯であったと思われる。

 ◆ 歌川広重の浮世絵にも、富士山と三保松原は一帯的に描かれている。

 ◆ また、昔の詩人・歌人が残した、詩や俳句にも、富士山と三保松原を同時にうたったものが多い。

 ◆ ずっと昔は、半島全体が松で覆われていたようだ。 3回の大きな災難で今のように減ってしまったという。

 ◆ (御)三穂神社の正面から真南に向かって樹齢200年とも300年とも言われる老松の並木道が500m続いている。この見事な並木道は、海の彼方から(御)三穂神社に来臨する神様がお通りになる神の道だそうである。

 ◆ 近くの羽衣ホテルの前に、「天女の羽衣を見つけた漁師 (白龍)の像」 があるとのこと。

 ◆ また羽衣の松の近くには、三保とフランスを結びつけたという、異色の舞踏家 フランス人  「エレーヌの碑 (羽衣の碑)」 が建てられているという。

 ◆ 三保の灯台は、歴史的文化価値ある灯台としてAランクに位置付けられているという。


講師の原田さんの話では、世界文化遺産になった 「三保松原」 には多くの観光客が訪れているとのことですが、観光客のおもてなし体制 (案内人など) はまだまだだそうである。


一年の内で、富士山の見えない日が2/3くらいある中で、落胆して帰る観光客も多く、気がかりである。


何かでカバーするチエが早急に必要のようだ。