開山 200年 「南アルプスの自然とめぐみ」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (10月24日 土) は、「静岡 生活情報交換会 10月例会」 に参加しました。


いつも島田市で、環境市民活動だけに拘っていたら偏りますので、努めて、他地域の異業種のみなさんと付き合うようにしています。


生活情報交換会の目的は、幹事団の頑張りで、ボケないで良い話を聞いて、自分の生活に常に前向きで役に立てようというもので、いつも良い話を聞いています。


今日は、「開山 南アルプスの自然とめぐみ」  と題して、南アルプスに精通した、常葉大学非常勤講師(静岡新聞社OB) 児平 隆一先生 の話でした。


今年は、甲斐駒ケ岳の開山 200周年 (1816年) であるとのこと。


昔は、人間が簡単に登れないような険しい山 (霊山) に、超人間的能力 (パワー) を感じることができる修験者 (行者 =山伏) が入山し、厳しい修行を行い悟りを開き、開山したという。


今日の講義の中で、


 ◆ 静岡県の三大急流 (天竜川・大井川・富士川) の特長は、東海型河川と言われ、中流がないことで一気に流れ下る。


   狭いけれど、典型的な肥沃な扇状地を各河川の下流域に作り上げたということだ。


 ◆ 水質の良さも3大河川の特長で、旨い酒の源となっている。


 ◆ 東北の北上川の50km上流の海抜は10m、静岡県の河川は50km上流の海抜は1,000mに近いという。


 ◆ これまで、大井川の源流である間ノ岳の標高は、3189mであると云われてきたが、昨年、1m上がって3190mとなり、富士山3776m 北岳 3192mに次いで、穂高岳と並んで第3位となり、隣の山梨県では、全国1位〜3位までが全て山梨県に存在するとして、一大ニュースになっているという。


接している静岡県では、全くニュースになっていない。


もっと、静岡県人は、南アルプスの恩恵や、自然の恵みを感じたら良いのではないかと言って講義を締めくくりました。


最後に、静岡県の最北部を通過する 「リニア」 の影響 (1) 水抜け (2) 超伝導 (3) 土砂の捨て場所が、3大課題であるが、それぞれ学説や言い分があり本当のところはまだ良く分からないという。


今日は、南アルプスの初歩の話を分かり易く聞きました。