大井川下流域(島田市初倉・吉田町)の地理と歴史

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (12月22日 火) は、「静岡・生活情報交換会」 幹事団 10名程を、島田市初倉地区・吉田町に招待しました。


「静岡・生活情報交換会」 は、月一回、良い話を聞こう、と集まっている会で、今や60名の大集団に発展しています。


目的は、


  ■ 島田市初倉地区 (中河) にお住いの、Hさんへ依頼した講演内容の確認と、改めて講演のお願い

    ◆ 講演のテーマ: 大井川流域の地理と歴史の変遷

  ■ Hさん邸宅 (古民家) の見学

  ■ 島田市初倉地区・吉田町の自然環境の見学と歴史探訪


今日のHさんのお話は、自宅の現敷地から、江戸時代の家紋入りの軒瓦が発見され、調査して見ると、万年氏という郷士が、徳川家康から拝領した家紋を彫り込み使ったものだという。


時代は、天正7年 (1579年) 、今から436年前の話。


Hさんの家は、260年の歴史を持ち、Hさんは9代目だという。


大井川下流域は、洪水の度に上流から運ばれる大量の土砂により、家屋や田畑は流され、流れも変わり、苦難の連続であったという。


しかし、一方で、南アルプスから流れ出た水と土砂は、見事な扇状地を作り上げたという。


静岡県には、いくつかの大河が流れているが、大井川河口域には、豊富な砂泥が体積し、地下水を豊富に溜めると同時に、海水の侵入を防ぎ、塩分ゼロで、純度の高い水を保持しているという。


Hさんは、ご自宅 (古民家) と、大井川流域の地理と歴史の変遷を、何かの形に残せないかと、考えているという。


有効な知恵を出して、後世に残したいものだ。


今日は、このあと、Hさんの話に関連する、島田市初倉地区・吉田町 (能満寺・小山城・吉田港・吉田公園・川尻湧水など) を散策し、歴史と自然を満喫しました。


今日のお客は、静岡市からですが、殆どが、どこも始めてだという。


多くの名所・旧跡を持ちながら、それだけ、まだPRが行き届いていないということだ。


近周りには、まだ知られざる、自然と歴史がいっぱいある。


環境保全も、観光も、まだまだ、やることはいっぱいある。


Hさんは、米寿を迎えると言うが、自然・歴史を組み合わせれば、賑わいの地域づくりができるのではないかと、頭の中はふつふつとしているとのことです。


次回の講演が楽しみです。