NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日 (7月15日 金) は、「静岡 生活情報交換会 7月例会」 に参加しました。
講師は、島田市初倉出身 堀本陽三さんで、今日の題目は、「大井川と南アルプスの特性を探る」 と題しての講演でした。
堀本さんは、大井川に関する個人研究家で、持っているデータ量の豊富さ、研究熱心で昨今、地元島田市では定評があります。
堀本陽三さんは、島田市初倉 (中河) に在住の堀本家9代目、昔はづっと庄屋を勤め上げてきた旧家です。
1989年 (今から27年前) に自宅を改装した際見つけ出した堀本家古文書や出土品をきっかけに、堀本家の成り立ち、そこに住んでいた徳川時代の豪族、引いては大井川の歴史に興味を持ち研究をはじめたとのことです。
以来、独学で古文書の読解力を磨き、市の市史編さん委員にもなって大井川の歴史や、もたらしてきた功罪について研究をして来ました。
大井川の研究を続けるにつけ、自然がもたらしてきた恩恵や脅威の大きさに比べて人間の成しえることが如何に小さいことかを思い知らされたという。
自然と言う生き物を決して疎かにして行けない。
それは、歴史が物語っており、自然に立ち向かってはいけない分野でもある。
今、リニア問題がクローズアップされて、もっぱら水の減少 (2t/毎秒) が問題視されていますが、むしろリニアは、振動による南アルプスの崩壊の方が問題だと指摘する。
南アルプスの過去は、隆起と崩壊の歴史であり、今も静かに進行し、そのエネルギーはたまっているとのこと。
そのエネルギーの大きさは、大きな平野を丸のみするくらいの大きさだという。
南アルプスは、人の手を付けてはいけない未知の世界だという。
堀本さんは、自然の力を侮ってはいけないと言って、今日の講演を閉めました。