市民活動における、事務の力仕事

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


いくつかの市民活動団体の 「事務局」 を担当しています。


3月〜4月末にかけては、決算、事業実績報告、事業計画、予算計画書類の作成追われます。


作成が完了すると、総会開催、それが終了すると、法務局への登記や、市や税務署への税務手続き所轄官庁への書類提出などが続く。


その殆どが、会則と法律と、にらめっこしながらのパソコン作業だ。


パソコン作業にも2種類あり、一つは、頭を使った企画 (知的) 作業 と、2つ目は、もっぱらパソコンへのインプット作業だ。


後者の作業は、事務関連職の、”力仕事” である。


パソコンの力仕事とは、それほど頭を使わなくても、使い方さえ知っていればできる仕事のことを言う。


パソコンを使って作る、企画資料や、各種データは、前述の2つの作業から生み出される。


これらは、天から降ってくるものではない。


誰かが、頭と目と腕を使って作っているのです。


一方で、どんな事業にも、現場仕事がある。


勿論、市民活動 (ボランティア活動) にもあり、むしろ市民活動は現場仕事が主流だ。


しかし、いくらパソコン作業をやっても、現場仕事を欠席したり、ちょっと休んだりすると、陰口を聞かれる。


あの人は、楽をしている。


要するに、市民活動では、パソコン仕事を評価しないのである。


パソコン仕事は、現場作業並みに、目も頭も体も非常に疲れる。


パソコン仕事をやりながら、現場仕事にも出て来る会員は、二重に疲れているわけだがそれがわからない。


市民活動の現場作業には、パソコン作業をやって、また現場にも出て来る人が多い。


よく見ていると、パソコン作業をやった上で、現場作業にも出て来る人の方が、現場では良く働いているのである。


その多くは、役員クラスである。


市民活動 (ボランティア活動) の多くは、実は役員クラスでもっているのである。


この現実を良く理解し、解決していかないと、市民活動の発展はないと思う。