NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
島田市では、昨年の10月23日〜11月8日までに実施した平成27年度、「市民意識調査結果」 を、この程市のホームページで公表しました。
これを良く読んでみました。
どこの自治体も同じような調査をやっていますが、調査に協力した年齢層が、高齢者に偏っていることは本当に気がかりです。
選挙の投票も同じ傾向ですが、これでは政策が高齢者に厚く優遇されるのもうなずけます。
今、格差の拡大が問題になっていますが、格差縮小に向けて、若者への配分を厚くしようにも、これだけ市政や国政に関心の薄い若者がいたのではどうしようもありません。
さて、島田市 市民意識調査では、毎年同じ質問を行い、定点観測をしていますがその中で、「島田市の現在の取組みの満足度をお聞きします」 という質問で、44項目にわたって、5段階で聞いています。
その回答の、1 満足 2 やや満足 を加算した結果は次の通りです。
■ 「ごみ・リサイクル対策」 が、77.3% で、圧倒的に満足度が高い。
■ 次に、「健康の増進 (健康診断や予防対策)」 が、58.6%
■ 次に、「主要な道路 (地域間を結ぶ比較的広い道路)の整備」 が、50.8%
この結果は、毎年あまり変化がありません。 毎年、ごみ対策がトップです。
どこの市町村も大体同じような調査を行っていますが、市民に、「ごみの分別」 を強いている市町村で、「ごみ・リサイクル対策」 を満足度のトップに上げている市町村はなく、殆どが4位以降に上げています。
この傾向は、ごみの分別先端都市の、「三島市」 や 「藤枝市」 は、ごみ対策の満足度は高くない。
島田市は、近代ごみ処理施設 「溶融炉」 を持ち、燃えそうなごみは全て燃えるごみ袋に入れて市が回収をし、市民は本当に楽をしています。
市は、懸命に回収し、市内も、家の中も、片付いてきれいで文句のつけようがなく、市民意識調査にも如実に表れていますが、お金 (溶融炉は、多額な経費が掛かり全て税金投入) で市民の楽を買っています。
市民の多くは、溶融炉にそこまで多くの税金が投入されていることを知りません。
人口減少時代に入り、納税者減、高齢者増が顕著で、財政は厳しくなるばかりである。
人口維持対策、行政経費節減対策を今から、同時並行的にやって行かないと、立ち行かなくなる時期が必ずやってきます。
市民意識調査で、「ごみ・リサイクル対策」 が、平成27年度も、満足度NO.1に輝いたが、本当に市民はそれでよいのだろうか。