島田市の生活ごみの実態

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

島田市「ホームページ」では、市政情報の多くが分かり易く公開されています。

 

しまだ環境ひろばは、市民環境活動団体ですので、ホームページの環境情報は努めて見ています。

 

 <しまだ環境ひろばの、環境課題の市政への関わり>

 

  ■ 第一次島田市環境基本計画(10年計画)策定のため、市民から公募された100名(市民環境百人会議)が母体となって、しまだ環境ひろばが設立されました。

  ■ 第二次島田市環境基本計画(次の10年計画)の策定にも委員を送り、策定に関わりました。

 

今、第三次島田市環境基本計画(更に10年計画)策定のため、市民が公募され、市民会議が精力的に開催されて、経過報告がホームページに掲載されています。

 

一方、ごみの減量問題は特別に課題化されて、島田市廃棄物処理基本計画」が策定され、そのPDCA(計画・実行・チェック・見直し)を、島田市廃棄物減量等推進協議会」が行っており、その報告もホームページに分かり易く掲載されています。

 

それによると、島田市のごみ問題は良く整理されています。

 

 ■ 一般家庭から出る生活ごみが、近隣市町と比べて1.3倍と多い。

 ■ その原因は、生ごみの量と、含まれる水分と、雑紙の多さだと分析しています。

 

その通りですが、問題は生活ごみの量も、その2つの原因も、10年前と全く変わっていないことです。

 

原因が分かっていながら打つ手がないということです。

 

一方、現在精力的に開催されている、「第三次島田市環境基本計画市民会議」の報告を見ると、島田市の良い所の洗い出しに、島田市は生活ごみの処理は分別がないので楽だ」の意見が筆頭に取り上げられています。

 

 ※ ちなみに、市政で一番評価される仕事を市民に問うと(市民意識調査)、「ごみ処理が楽」を上げる市民が圧倒的な事実がこれを裏付けています。

 

今回の市民会議委員は、しまだ環境ひろばの会員のように、ごみ問題に精通している市民以外で構成されているので、正直な意見が出てきていることは評価できます。

 

しかし、島田市の生活ごみがいつまで経っても減らない要因は、多くの市民が、島田市は分別無しで楽だ」という感覚でごみを処理している所に起因しているからで、ここを対策しない限り、これからも永遠と変わらない。

 

確かに島田市は、「溶融炉」という鉄をも溶かしていまう程の強力な炉を市民が選択し、一般家庭における生活ごみ処理は非常に楽になりました。

 

高額な市税を使って作った「溶融炉」を今さら捨て去るわけにもいかず、更新時期が来るまでは使わざるを得ないが、それとごみの分別は違うことを、市民を挙げて市民運動化」しなければこの問題は脱却できません。

 

市民委員に、最初から世の中の環境意識の変化や、島田市の遅れを話す必要はないが、どこかでそれを正直に話して、「それでもなお、今の楽なごみ処理を選ぶか」を問うて、「第三次環境基本計画」の策定をしなければならないと考えます。

 

 ※ その場合、「溶融炉」と、「生活ごみの減量」とは矛盾しない(並行推進)と確信します。

 

 ※ 生活ごみの中の「プラスチックごみ」の増え方は異常で、これは別途対策が必要です。

 

しまだ環境ひろばは、第三次環境基本計画では特に「生活ごみの減量問題」の解決に向けて市民運動にまで盛り上げるところで貢献したいと考えています。