「生活情報交換会10月例会」安倍奥と奥大井に思いを寄せて!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。


今日 (10月19 金 AM) は、「生活情報交換会 10月例会」 に参加しました。


今日の出席者は、40人を大きく越え、大盛況でした。


今日の題目は、「安倍川地域史 安倍奥の金掘衆と信仰・神楽 〜梅ヶ島とその周辺を中心に〜」 でした。


講師は、静岡歴史民俗研究会 望月 茂 氏 でした。


月氏、静岡の地域の歴史を種々の角度から調査・研究する方で、書物に書かれていたり、地域に表示されているものを、実際に現場に行って確認し歴史を検証しています。


そういう意味で今日の講演も、迫力のあるものでした。


安倍奥には、鎌倉時代 西暦1234年頃、金堀衆が住み着いたとのこと。


それから江戸時代まで、金の発掘が続いて来たという。


安倍奥地区は、地震と崩落の歴史の中で、多くの命が失われたという。


また、金堀りの歴史の中で、新田開発もなされ、命乞いと、豊作など神様への信仰も芽生え、御神楽や神座などの村の伝統やお祭りも伝承して行ったと思われます。


安倍奥や奥大井の各地に、御神楽の伝統が受け継がれて今日に至っています。


金堀り衆と、御神楽の関係は、地域安全と豊作祈願にあったと思われます。


安倍奥の梅ヶ島と、奥大井の井川とは、金を通じてつながりがあり、交流があったと思われます。


今、安倍奥の梅ヶ島までは毎日、静鉄バスが運行して、多くの観光客が訪れています。


一方、奥大井の井川までは、大井川鉄道が毎日運航し、多くの地域住民や観光客を運んでいます。


梅ヶ島も、井川も多くの観光資源に恵まれています。


しかし、両方とも、点か線にしか機能していません。


梅ヶ島と井川を、バスか、タクシーか、地域交通で結ぶことによって、巨大な面の観光ルートが生まれます。


新幹線や、東名高速道路経由で訪れて来た観光客を、静岡駅から梅ヶ島へ、JR金谷駅から井川駅梅ヶ島と井川間を地域交通システムで結べば、面の拡大ができ一大観光ルートが出現します。


安倍奥の梅ヶ島と、奥大井の井川とは、昔から交流があったのです。


深い交流を再現したいものです。


過疎化した安倍奥と、奥大井を賑わいのまちに変えるチャンスです。