市民団体の納期厳守・品質維持・責任の所在
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
天皇のご退位の日と新天皇のご即位の日を中心に、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、子供の日が絡んで、10連休となった今年の5月連休が終わろうとしています。
一般的には、明日からまた学校に、職場にと忙しい日が始まります。
いくつかの市民活動に携わり、現役時代と同じか、もしくはそれ以上のスケジュールの中で過ごしています。
しかし、現役時代との違いは実に大きい。
■ 現役時代に常に感じていた、仕事のプレッシャーやストレスは全くない。
現役時代に殆どの人が感じたと思われる、連休後の登校や出勤の何とも言えない虚脱感や脱力感もない。
■ 現役時代の仕事の焦燥感や、目標未達成の時の悔しさが懐かしい。
■ 目的も目標も曖昧で、達成感・満足感に乏しい。
市民活動にも目的や目標が当然ありますが実に甘い。
責任の所在も希薄で、責任の追及もないし、責任を取る人もいない。
市民活動は、往々にして、ボランティア活動 (無報酬) と同義語に扱わられますが、目的や目標や責任の稀薄さをもって、ボランティア活動に距離を置く人が非常に多い。
このように考える人達は、目的や目標を持った仕事は、ボランティアでは基本的に無理だと考える人達です。
10年以上市民活動に携わって、非常に残念ですが、このように考えるのも無理はないな、と最近感じるようになりました。
仕事には、最低、「納期と品質」 は付き物で、市民活動にも当然必要です。
しかし、ボランティアの市民活動は、自発的ではありますが、自分都合が優先します。
都合の悪い時の出動はありません。
うまく、自分都合を他の人と調整できる時は良いが、どうしても調整できない時は、納期と品質は確保できません。
納期と品質を確保できない団体や活動はそこで終わりです。
市民活動でも、ボランティア活動でも、納期を守れず、品質を維持できなくなったら信頼が一気に吹き飛びます。 甘えは許されないのです。
従って、納期と品質を維持・確保するために、役員が犠牲になるのです。
犠牲になると感じてはいけないのですが、そうしなければ納期と品質は維持できません。
犠牲になる度合が一番多いのが、代表であり、事務局長なのです。
両方を兼務している人は、一人で仕事を抱え込むのです。
多くの市民団体やボランティア団体が、そういう憂き目になっているのです。
そこで、市民活動にも、報酬という仕組みが許されて、常任・常駐の存在が考えられるようになってきています。
しまだ環境ひろばも、相賀の里を良くする会も、そういうように考えなければならないようになってきました。
どこかの時点でそれを位置付けなければならない。