生活情報交換会 8月例会に出席

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日 (8月16日 金 am) は、「第119回 生活情報交換会 8月例会」 に出席しました。

 

今日の出席者は46名、毎回盛況です。

 

生活情報交換会は、某企業を退職した数人が、これからの生活を有効にエンジョイしてゆこうと立ち上げた会で、原則月一回、時節に合った講演を提供してくれています。

 

今日のテーマ (演題) は、 静岡市出前講座 知ってて安心!介護保険のこと」、講師は、静岡市介護保険課 高橋主任主事 森川係長 さんのお二人でした。

 

教材は、静岡市が発行している、「2019年度版 静岡市介護保険 いつまでも自分らしく生きるために」 でした。

 

42ページにおよぶ、とても一人では読む気がしない資料ですが、講師の高橋主事は、ページを飛び飛び、手際よく説明して行きました。

 

急速な高齢化と少子化が進展し、核家族化や介護者の高齢化等により家庭内の介護力が低下、介護が長期化・重度化し、家族だけでは支えきれないことが大きな社会問題となっている。このような状況を社会全体で支え合うしくみが、介護保険制度であると説明

され、以下項目ごとに説明が進められました。

 

介護保険制度のしくみ>

 

制度は、被保険者からの申請、保険者からの認定、事業者からのサービスの提供、被保険者からのサービス利用料の支払いの、主に4つのサイクルで成り立っている。

 

 ■ 介護保険の加入者は、① 65歳以上の人 (第一号被保険者)と、② 40~64歳の人 (第二号被保険者)

 ■ 介護保険制度の運営者 (保険者) は、静岡市

 ■ サービスを提供するのは事業者

 

静岡市の人口は、70万人、内 65歳以上 21万人 (29.7%)、認定者数は、制度が始まった平成12年 約1万人、平成26年には3万人で約3倍、以降も漸増中。

 

<保険料と財源>

 

 ■ 65歳以上の保険料は、静岡市で3年間に必要な介護給付費の23%、それぞれの所得に応じ、基準額を中心に11段階に分かれている。

 ■ 基準額は3年毎に見直されている。

 ■ 保険料の算定に使う、「合計所得金額」 とは、一年間に個人が受け取る様々な収入金額から必要経費を差し引いた金額だという。

 ■ 納めた介護保険料は、確定申告の際に社会保険控除の対象になる。

 ■ 介護保険の財源は、公費が50%、65歳以上の人の保険料が23%、40~64歳の保険料が27%で構成されている。

 

<保険料の納め方>

 

 ■ 特別徴収 (年金が年額18万円以上の人)年金の支払いの際保険料を差し引き

 ■ 普通徴収 (年金が年額18万円未満の人)送付される納付書で納付

 ■ 保険料はコンビニでも納付できるようになった。

 ■ 保険料を滞納すると、公平性の原則から各種の罰則がある。要注意。

 

介護保険の手続きの流れ>

 

 ■ 要介護(要支援)の申請から始まる。<マイナンバーの記入が必要になった。

 ■ 次いで認定調査

 ■ 一次判定

 ■ 二次判定

 ■ 認定・結果通知

 

 ■ ケアプランの作成 

  ◆ 要介護1~5の人 (作成依頼~作成~サービス事業者と契約~利用)

  ◆ 要支援1・2の人 (作成の相談~作成~サービス事業者と契約~利用)

  ◆ 要支援は、サービスの利用によって心身の状態が改善する可能性が高いと判断される人。」

 

 <利用できるサービス>

 

 ■ 居宅サービス (自宅で利用する居宅サービス・通って利用する居宅サービス・短期間入所する居宅サービスなど)

 ■ 施設サービス (介護老人福祉施設介護療養型医療施設・介護医療院)

           ※ 介護医療院はまだ存在しない。

 ■ 地域密着型サービス:住み慣れた地域で、地域の実情に応じた体制で提供されるサービス。

 ■ 利用者負担の軽減策(要申請)がいろいろ準備されている。

   ◆ 施設入所の自己負担額の軽減

   ◆ 社会福祉法人により提供されるサービス利用料の軽減

   ◆ 高額介護サービス費等の支給

   ◆ 高額医療・高額介護合算制度

   ◆ 居宅サービス利用促進事業

 ■ 介護予防・日常生活支援総合事業サービスもいろいろ準備されている。

 ■ 高齢者が、住み慣れた地域でいつまでも安心して生活できるよう、介護・保健・医療・福祉サービスなどを一体的に支援するために地域包括支援センターが設置されている。

 

今日は、介護の概要をいろいろ勉強しました。

 

まだ自分自身がお世話になるのは先だが、仕組みや流れは良く理解できた。

 

静岡市の森川さん、高橋さん、ありがとうございました。

 

お疲れ様。