「生活情報交換会」で、防災の基本を学習

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日 (10月18日 金) は、午前中は、「生活情報交換会 10月例会」 へ出席しました。

 

午後は、元会社のOB会へ出席しました。

 

「生活情報交換会」は、元会社をリタイヤ―した同期数名が、第二の人生を有意義に過ごそうと、最初は会員同士の情報交換から始まり、今や多方面から講師を呼び込み、毎回有意義で時節に適合した講演を聴く会に発展しています。

 

環境維持活動だけでは考え方が偏るので、こうした講演会にも努めて出席しています。

 

幹事団のみなさん、いつもありがとう。

 

今回はスタート以来110回程になり、出席者は46名と盛況でした。

 

今日の講座名は、静岡市出前講座 「水害・土砂災害に対する(新)警戒レベル1~5段階と避難方法について」と題して、講師は、静岡市地域総務課防災係 市川主査及び斉藤主事の2人でした。

 

台風19号の感触が鮮明に残っているグットタイミングで、今日の話を聞き、大変有意義でした。

 

お話は、先ず結論から入りました。

 

防災のポイントは、3つだそうです。

 

 (1) 被害想定 → 防災情報マップ・ハザードマップで事前確認

 (2) 事前準備 → 食料・水・エネルギー・家具の固定・非常用品の準備

 (3) 行動 → 避難場所・避難地の事前確認と着実冷静な実行

 

先ず、今、自分の置かれている環境が、どういうことが起こり得るかを、地震・水害・・津波・火事・土砂崩れ毎に、想定しておくことが極めて肝心。

 

 ■ 正常化の偏見 → 自分は大丈夫の思い込み → 逃げ遅れ

 

次にどういう準備をしておくべきかを考える。

 

 ■ ライフラインの復旧は最低7日間 → 水は一人一日3ℓで21ℓ、食料は21食

 ■ 大地震の死亡要因の70%は圧死 → 家具の固定が非常に大切

 ■ 行政で用意している、水・食料・その他は僅か、公助に頼ることなく自助が大事

   ◆ 女性の視点・意見を取り入れること肝心

 ■ 大災害発生 → 街の病院は全て閉鎖 → 怪我程度は後回し(救護所開設)

 

次いで、どういう行動をとるのが最適かを考え冷静に実行する。

 

 ■ 避難場所と避難所は違う。

   避難所は滞在する所、避難場所は内外を問わず安全な場所を指す。

 ■ 状況に応じて臨機応変に、垂直(高い所)・水平避難(遠くに)

 ■ 災害情報の確認 → 同報無線・防災メールなど

 ■ 避難の服装・長靴ではなくスニーカー・単独行動はダメ

 

今日は行政の防災体制をいろいろ学習しましたが、質問時間の中で、今回の台風19号に鑑みて、余り実情に合っていないとの指摘が多数出ました。

 

 ■ 警戒レベル4が発令されても、避難した人は非常に少なかった。

 ■ どこに避難したら良いか分からない。防災メールでも説明がない。

 ■ 避難場所での対応体制が信用できない。 などなど

 

結局、今日の席上での結論は、災害が起こった時は、置かれている環境が百人十色、全て違う。それを行政の力で行動を画一化することは無理があるようだ。

 

そのために、(1)常日頃からの被害想定 (2)事前準備 (3)的確な行動 を促しているとのこと。

 

防災は、公助よりも、共助(助け合い)・自助だということを改めて認識しました。

 

静岡市の調査では、災害時の食料や飲料水の調達の意思を聞いたところ、避難所でもらうという回答が半分いたという。

 

 ■ 食料: 51.2%

 ■ 飲料水: 48.8% 

 

驚愕する結果だ。

 

行政も、自治会も、個人も、もう一度 「自助」 の大切さを再認識し、徹底しなければならないことを、今日の勉強会で強く感じました。

 

良い勉強をしました。

 

市川さん、斎藤さん、今日はご苦労さまでした。