地球温暖化のリスク

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

去る1月末の日経新聞 朝刊 19頁コラム 「大磯小磯」 に、地球温暖化の経済リスク」 という記事が掲載され、興味深く読んだことを思い出しています。

 

地球の長い歴史の中で、恐竜の栄えた1億年ほど前の時代は、現在よりも相当気温が高かった。

 

また50万年程度の期間を見ると、現在より5度程低い時代が5回程あり、最後の氷河期には海面が現在より120mも低下し、日本列島はアジア大陸と地続きであったという。

 

産業革命以降、石炭・石油の利用は、CO₂濃度を大幅に上昇させ、過去65万年で最高に達している。

 

これが現在までに、地球の平均気温を1度程度高めており、世界のCO₂の排出量は年間350億トン前後で、地球の温度を10年毎に0.2度程度押し上げているという。

 

CO₂を押える動きは緩慢で、このままでは今世紀末までに世界の気温をさらに4~5度程度押し上げ、海面を1m弱上昇させるという。

 

海面が1m上昇すると、東京・大阪・名古屋等の大都会では、広大なゼロメートル地帯を抱えており、経済に甚大な被害をもたらす。

 

今後、化石燃料の世界的規模の規制強化が行われることになり、産業構造の大変革が起こると記事は予測しています。

 

当記事は、地球温暖化がもたらす経済リスクを訴求したものであるが、その前に人類の生死が問題になるだろう。

 

あらゆる生態系が壊れ、人類が作り出した便利な生活はもろくも崩れ去って行くだろう。

 

地球温暖化防止は、もう待ったなしの課題であるが、■ ごみ問題 (廃プラ・生ごみ・雑紙などなど全く減らない) ■ 省エネ問題 (エネルギーの無駄使い) ■

食料問題 (食べ残し・食品廃棄) などなど、私たち市民の危機感は低いままである。

 

一般市民は、その時が来ないと腰を上げないのだろうか。