気象庁の「平年値」上昇でわかる地球温暖化の危機

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(5月27日 木)の日経新聞朝刊 29頁 経済教室 私見/卓見「平年値」上昇が示す温暖化進行 という記事が掲載され、興味深く読みました。

 

記事を書いたのは、日本気象協会最高技術責任者 鈴木 靖」 氏です。

 

通常使われている「平年値」の変化からも地球温暖化は確実に進行しており、市民一人ひとりが自分のことと捉えて、持続可能な地球環境を将来世代に残すための活動をすることが必要だろうと強調しています。

 

 ■ 天気予報で「平年並み」という判断のもととなる気象庁の平年値が10年振りに更新されたという。

 ■ 平年値は、過去30年間の平均的な状態と比べるために使われ、10年毎に見直されている。

 ■ その「平年値」が大きく上昇している。

 ■ 1951年に使われていた東京の平年値(1921~1950年の30年間)は平均気温が14.3度であった。

 ■ 今年5月19日から利用開始の新平年値(1991~2020年の30年間)は平均気温が15.8度、70年間の上昇幅は、1.5度、100年間に換算すると2度強の上昇に相当するという。

 

「パリ協定」では、産業革命前の平均気温と比べて、21世紀末までの上昇気温を2度未満に抑えることを目標としていますが、私たちがこの100年で経験してきたものです。

 

最近、最高気温が40度を超えることも珍しくなく、「猛暑日」という新たな用語も定着、米・リンゴ・ミカンの栽培適地の北上、ブリ・サンマなど分布海域の変化、昆布の生息域の大幅北上などなど、日本の食文化の持続も危うくなる。

 

記事は、地球温暖化は「平年値」の上昇でもわかるほど深刻なものになって来たことを訴えているのです。

 

何気なく使っている、「平年値」の上昇、私たち市民は、もっと地球温暖化を身近に迫った危機と捉え、一人ひとりができることをしっかり実行に移さなければならない。

 

小さなことで良いのです。身近にいっぱいあります。

 

 ■ ごみの減量、雑紙を燃えるごみ袋に入れないで分別して資源に!

 ■ 自宅に庭のある家庭や、自家菜園を持っている家庭は、生ごみの自家堆肥化を!

 ■ ごみを川や用水路には絶対に捨てない!

 ■ マイバック(マイボトル)持参!

 ■ 電気の使いっぱなしはしない!

 

自分一人くらいは良いだろうは厳禁!

 

小さな行動が、持続可能な地球を守ります。