パリ協定未達成なら、日本の気候は!

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

4日、文科省気象庁は、「パリ協定」の目標が達成できなかった場合、21世紀末の日本の年平均気温は約4.5度高まり、猛暑日は現在より19日増え、熱帯夜も40日増加すると発表しました。

 

 <パリ協定> 

 

  ■ 2015年12月、「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」にて採択された協定をいう。

  ■ 先進国だけに目標を課した京都議定書と異なり「パリ協定」は先進国や開発途上国の区別なく、条約に加盟する全196カ国・地域全てが参加しました。

  ■ 世界の平均気温上昇を、産業革命前に比べて2度より低く保ち、できる限り1.5度に抑える努力をすることを目標としました。

 

地球の長い歴史から見ると、地球全体の平均気温が5度程度変動したことは何度かあったという。

 

恐竜の栄えた1億年ほど前は今より相当に気温が高く、氷河期と言われた時代は今より5度ほど気温が低い時代が5回程あったという。

 

産業革命以降の石炭・石油の利用は、大気中の二酸化炭素濃度を大幅に上昇させて過去65万年で最高に達しているという。

 

昨今とてつもない台風がいくつか襲来してきていますが、日本に近づく台風の勢力も更に高まるという。

 

このような脅威から、西欧諸国を先頭に、日本や中国が温暖化ガス排出量削減に意欲的な目標を提出、アメリカも「パリ協定」に復帰を約束しました。

 

目標達成に向けて、国や自治体や産業界は今後不退転の決意で達成に向けて動いて行くと思います。

 

問題は一般国民です。

 

これまでもそうですが、目標達成に向けて頑張っているのは、行政や産業界です。

 

これに対して未達成は一般国民(一般家庭)です。

 

行政や企業で、一円のコストダウンに必死で取り組んでいる職員や社員が、家に帰ると全く別人になってしまう。

 

<できるのにやらない例>

 

 ■ 資源となるを平気で「燃えるごみ袋」に入れて高い燃料費を掛けて燃やしてしまう。

 ■ 行政が、生ごみの自家処理器を推奨するも全く普及しない。

 ■ せめて生ごみの水切り」くらいはと思うが、ビチャビチャの生ごみを平気で「燃えるごみ袋」入れている。生ごみについた水分は蒸発するまで燃えないのだ。

 

菅首相が、「2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにする」と宣言しましたが、前記のような対策は当たり前で、更に例を上げると次のような国民生活の大変革が必要となる。

 

 ■ 再生可能エネルギー太陽光発電)の創出の義務付け

 ■ 照明のLED化

 ■ 節電・省エネ対策(断熱住宅・家電製品の節電・次世代電力計の活用節電)

 ■ 生ごみの分別による資源化(行政による集中堆肥化もしくは自家堆肥処理)

 ■ 紙・古布・プラスチックの完全リサイクル

 ■ 紙おむつのリサイクル

 ■ 食品容器の大改革(削減・脱炭素)への協力

 ■ 食品ロス削減協力

 

私たちは現在、地球が持っている実力を大きく上回る生活をしていると言われています。

 

現在の暮らしの便利さを大きく落ちすということではなく、チエと工夫で、ちょっと我慢して、地球一個分の生活に戻すということです。

 

12月は冬の省エネ総点検の最適な月です。

 

毎月1日は、省エネの日です。私たちの暮らしを見直してみよう。