温暖化ガスの削減は、先ずは「自分ごと」にして!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、この程、産業革命前と比べた世界の気温上昇が2021年~2040年間に1.5度に達するとの予測を公表しました。
<IPCCとは>
気候変動に関する最新の研究成果を世界の研究者の協力のもとで整理し、定期的に報告書をまとめる国連の組織である。
世界の平均気温は、産業革命前から今日までにすでに1.09度上昇しているという。
IPCCは、「温度上昇は人間が作り出したものだ」と断定しました。
今、世界では温度上昇による気候変動で、大洪水や山火事が頻発しており、更なる温度上昇は一体どんなことが待っているのだろうか。
予想しただけでも恐ろしい。
今の時代を生きる私たちは何とか生きても、恐らく子孫の時代はとんでもない時代になっているのではないか。
<パリ協定>
2015年、世界190カ国・地域がパリに集まり、「第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)」で合意し、2016年に発効、「気温上昇を産業革命以前から2度未満に抑制、1.5度以下に向けて努力すること」を決めました。
<COP26>
世界の多くの先進国は、パリ協定を実現するため、2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロのする(カーボンニュートラル)を宣誓し、来る10月末に開幕する「COP26)に向けて準備を始めています。
日本は、2030年度までに2013年度比で温暖化ガス排出量を46%減らす目標を掲げ、多くの自治体や企業がこれに賛同し、実現に向けて動き出しました。
問題は一般国民ですが、未だ「自分ごと」として考えていません。
行政や企業がやってくれるだろう、と考えています。
地球温暖化=温暖化ガス排出量の増大=気温上昇の源は、私たちの生活の中にあるのです。
従って国民がしっかりしなければ、温暖化ガスの排出量は減りません。
先ず、今やらなければならないことは、「自分ごと」として、小さなことから具体的に始めることです。
一人ひとりの行動やその成果は小さくとも、それが積もればとてつもない大きさになります。
例えば、国民一人が排出をするごみは、毎日800g(両手くらい)ですが、10万人分がまとまると、年間で約30,000tで、一t車30,000台分になり、とてつもない輸送費と燃料代と温暖化ガスを排出します。
具体的には、先ず「紙類」は燃えるごみ袋に入れないことから始めよう。
紙でも、「おむつ」・「汚れた紙」・「写真」などは分別回収の対象ではなく、これまで通り燃えるごみ袋に入れることになるが、具体的行動を始めることで、何が分別で何が分別でないか、を判断をすることになる。
先ずは具体的行動を始めた時に、温暖化ガス排出量の削減が始まる。
意識が高まっていく度合に沿って、次の行動をまた具体的に始めれば良い。
こうすれば、私たちの日々の暮らしは、無駄やもったいないことから解放されて省エネや省資源に貢献し、生活は大きく変わって行くものと確信します。
先ずはできるところから始めてみよう。