温暖化ガスの排出削減は、先ずはやり易いことから具体的行動を!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
IPCC(Intergovernmental Panel On Climate Change=気候変動に関する最新の研究成果を世界の研究者の協力のもとで整理し、定期的に報告書をまとめる国連の組織である)は、「地球温暖化は私たち人間が作り出してきたことには疑う余地がない」と断言しました。
今、世界各地で豪雨による大洪水や、熱波による大規模な山火事が発生しています。
日本では、記録的大雨と長雨に見舞われて各地で土砂災害が発生していますが、北米やロシアでは、少雨と高い気温で草木が燃えやすくなり、落雷も増えて自然発火も目立ち大規模な山火事が発生しています。
これまでの山火事の原因は、焼き畑などの人為的放火と、火の不始末が殆どでしたが、熱波による自然発火(樹木のこすれ合い)という厄介なものが加わった。
山火事は大量の二酸化炭素(CO₂)を発生させており、それがまた熱波や山火事となり、負の連鎖が危惧されています。
負の連鎖を食い止めるには、「地球温暖化防止=温暖化ガスの排出削減」しかない。
10月末から開催される、「第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議 COP26)」で、各国は温暖化ガス排出削減目標を出し合い、世界の目標とそのルールが話し合われます。
国・自治体・産業界も動き出しました。
一番動きが緩慢なのが、国民・市民です。
大洪水・山火事とその惨状や被害を目のあたりにしている国民・市民が、「地球温暖化防止=温暖化ガス排出削減」に立ち上がろう、と叫んでいる人は殆どいません。
国がやること、自治体がやること、産業界がやること、みんな他人ごとです。
IPCCは、地球温暖化は人間が作り出したものだと断言しているのです。
私たちの暮らしに原因があり、それを直していく素因も暮らしの中にあるのです。
省エネも、節電も、ごみの減量も、暮らしの中にあるのです。
暮らしは、一人ひとりの国民・市民の積み重ねです。
みんなが始めることによって始めて成果が上がってくるものです。
地球温暖化防止は、目標や掛け声の時期は終わりました。
先ずは行動から!
例えば、雑紙の分別・資源化は、「家庭の部屋別のごみ箱の撤去」から始め、「家庭内に1個の雑紙専用分別箱の設置」の具体的行動を起こすことです。
これを家庭内で徹底することです。
自治体や自治会や市民団体は、雑紙の分別・資源化で得られる資金を市民に還元することです。
これを成功させればこういう「いいことがある」と思わせることだ。
「雑紙の分別・資源化」は、一事例ですが、これを成功させれば次は「プラスチック」次は「生ごみ」と、波及させられる。
一番楽で容易な「雑紙の分別・資源化」ができなくて、「生ごみの分別・堆肥化」などできるわけがない。
やり易い所から、先ずは具体的な行動だ!