こんなレジ袋はいらない。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(7月14日 火)、日経新聞朝刊 32頁に、「ゾウの死骸から大量のプラごみ」の衝撃的ニュースが報道されました。

 

タイの国立公園で死んだ野生のゾウを解剖し、内臓から大量のプラスチックごみが見つかった。ごみが詰まったことによる消化器官の出血などが主な原因だという。

 

記事は、更にタイでは海洋プラごみの被害が深刻で、ジュゴンクジラが相次いで死に社会問題になっていると報じています。

 

日本では、非常に遅まきながら、4月1日より、売店のレジ袋の有料化が始まりました。

 

多くの食品スーパーは、既に実施済みです!

 

コンビニ大型家電店やホームセンターが、国で決めてくれて、やっと重い腰を上げたものです。

 

これ等の店が何故出来なかったのか、その理由は2つ。

 

 ■ マイバックを持参する風習が無い。(手ぶら・ついで買い・衝動買い)

 ■ 自分の店だけ単独ではできない。(お客を奪われてしまう)

 

有料化開始以来、半月が過ぎようとしていますが、概ね順調のようです。

 

袋の代金を支払って買って行く人は、全体の2~3割前後になっている模様です。

 

是非、マイバック持参率 90%を確保したいものだ。

 

ところで、環境省は、「植物由来でCO₂抑制につながるバイオマス素材の配合率25%以上なら、レジ袋有償化の対象にはしない」とし、一部の小売店がこれを採用し、レジ袋有料化から離脱宣言をしています。

 

75%は、化石燃料を素材としたもので、こんなものを作らせて折角のレジ袋有料化の流れに水を差しかねない愚策だ。

 

また、6月30日に、「海洋で一年位で分解するレジ袋」三菱ケミカルが開発したと発表しましたが、「レジ袋の有料化」=マイバック持参向上運動に水を差す製品だ。

 

こんな商品はいらない。

 

昨今、想定外の集中豪雨災害が多発し、これまでの防災対策の甘さに気が付き、早急に新しい基準に基づいた対策が必要になってきました。

 

明らかに、地球温暖化によるものと思われますが、直ぐ間に合う対策はありません。

 

私たちは便利な生活を送っていますが、その分地球を痛めつけています。

 

今やるべきこと、直ぐできることは、便利さや贅沢過ぎることの我慢です。

 

レジ袋は非常に便利ですが、今や有害になっています。

 

レジ袋の有料化=マイバック持参は、地球温暖化対策や海洋プラごみ削減対策として今すぐできることです。

 

マイバックを今日から、車の中に一個、かばんの中に一個、ポケットの中に一個持ち歩こう!