NPO法人 しまだ環境ひろば 「ごみ 担当」 と 「事務局」 です。
2019年6月の「G20」において、2050年までに「プラスチックごみによる海洋汚染をゼロにする」目標が打ち出されてから一年が経ちました。
9月3日、無観客・オンラインで、「日経SDGsフォーラム特別シンポジューム」が開催され、今日(10月15日 木)の日経新聞朝刊 32~33頁に大きく取り上げられました。
■ 特別シンポジュームは、「海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて」と題して国や企業・団体の政策担当者や有識者が登壇し、取組みや活動について最新情報を発信しました。
■ パネルディスカッションは、「CLOMAの取組みへの期待と国勢貢献(インドネシアへの協力」と「官民連携で加速するプラスチックごみ削減への取組み」と題して本問題に精通している有識者が議論を展開しました。
※ CLOMAとは、地球規模の新たな課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、プラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進し、イノベーションを加速化するため、平成31年1月18日「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」が設立されました。
軽く、強く、安く、成型し易いという特徴をもつプラスチックは現代社会を豊かにしてきましたが、その反面でプラスチックごみが増え続けて海洋を漂い、魚を介して人間の口に戻ってくるという重大な事態に陥っています。
海洋プラスチックごみを減らすためには、既に流出しているごみを回収すると共に、新たなごみを流出させないことが重要です。
世界中で年間約3000万トンが適正に処理されずに外に捨てられ、その内の約15~40%が海に流出されると言われています。
日本では年間900万トンのプラスチックを廃棄していますが、その殆どは適正に処理されています。
残念ながら約14万トンが適正に処理されずに流出しているという。
私たちの日頃の生活を振り返って見ると、今や川や海に捨てるような行為は見受けません。
しまだ環境ひろばでは、毎年6月に、相賀小学校とコラボして、相賀谷川の5ヶ所のごみの調査を定点観測していますが、プラスチックごみは殆ど見つかりません。
ただ、旅行やハイキングなどに行ったとき、自分一人くらいなら良いかと、つい気の緩みからポイ捨てをしてしまう行為が積み重なっていると思われます。
釣りを心から楽しむ人は、エサなどを包んで来たラップやトレイを海に捨てることはしませんが、不心得者がいて海岸付近のテトラポットの隙間にはプラスチックごみが挟まり、満潮の時には浮き出て、引き潮の時はテトラの間に挟まるという厄介者になっています。
私たち一般国民は、絶対にポイ捨てをしない事が最大の貢献になります。
一方企業の役目は、社会に出回るプラスチックの総量を削減することで、今回のフォーラムでも多くの企業が総量規制に向かって活動を活発化していることが発表されました。
私たちは、環境への配慮を企業に求めると同時に、プラスチックは決して捨てないことを誓い実行して、プラスチックごみ問題を解決してゆかねばならない。