もう時間が無い!海洋・大気中プラスチックごみ
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
昨日(5月29日 土 pm)、NHK BS1チャンネル 9:00「2030 未来への分岐点 プラごみ汚染が脅威に 循環型経済へのシフト」を見ました。
石油から生まれた、軽くて、丈夫で、便利で、安いプラスチックが、便利調法!用具や、容器や、建材・資材の世界を凌駕し、世界全体で年間3,000万トンが適正に処理されずに外に捨てられ、このうちの15~40%(通説で800万トン)が海に流出しているという。
◆ リサイクル率はたったの9%、焼却率は12%、後はどこかに放出か埋立てに廻っているという。
番組は、マレーシアのリサイクル工場が、放火による火災で焼けている様子が放映されました。一頃中国がプラごみを輸入していたのが輸入禁止され、その分がマレーシアに移ったという。輸入したプラごみは、放火して焼いてしまうのが一番安いというもの。
番組は更に、長崎県対馬に、主に中国や韓国から流れ着くプラごみを映し、今や世界のどの国も、被害者であり加害者になっていると訴えています。
海洋流出廃プラの影響は、生態系に大きな影響を及ぼしている。
◆ 海鳥やクジラや野生動物がエサと勘違いし飲み込み死に至る。
◆ 廃プラが波や紫外線に洗われて、ナノマイクロ化(微細化)し、飲み込んだ廃プラは糞として排出されず体に残ってしまう。
◆ その魚や貝などを人間が食べ、大概はうんちとして体外に出るが、一部は脳や内臓に溜め込む。
番組は、海洋ばかりではなく、ナノマイクロ化した廃プラは、大気中にも存在すること。そればかりでなく、プラスチックに添加されている添加剤(難燃剤や紫外線吸収剤など)が、ナノマイクロ化し、人間の体内に入り、母乳を飲んだ赤ちゃんまで波及するというショッキングな内容でした。
まだ一般市民・国民はこれに気付いていません。
使い捨てからの脱却、大量消費時代は限界を迎えている。
もう時間が無い。
ごみという概念を捨て、次の世代に引き継がないために何をすべきか。
プラスチックの生産をできるだけ抑え、生産したものは全てリサイクル、川や海に絶対に捨てないこと、これの順守しかない。
持続可能な循環型社会づくりに、真剣に向き合わなければならないことを番組を通じて改めて感じました。