過疎地域の活性化は実に難しい。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

人口が減り、高齢者が増え、若者人口が減り、財政や生活環境が著しく低下している「過疎地域」が全国で増えています。

 

今日の日経新聞朝刊 43頁 静岡版に「集落、4年で164消滅 全国1045市町村を分析」の記事が掲載されました。

 

 ■ 2015年4月~2019年4月の4年間で、住民がゼロになって消滅した集落が全国で164あることが総務省の調査で分かったという。

 ■ また近い将来に消滅の可能性のある集落は全体の5%、3,622に上るという。

 ■ 地域の支援員や「地域お越し協力隊」などが頑張っていますが、過疎地域の高齢化、人口減は更に進むことは確実化されています。

 

消滅集落もさることながら、人口減・高齢化・若者人口の減少等、過疎化に脅かされている地域は全国で非常に多い。

 

島田市でも各地で確実に増えています。

 

過疎地域の活性化は実に難しい。

 

ある地域でそれに気づいた特定の地元民が、同調する地元や周辺の有志を集めて「まちづくりの会」を立ち上げても、少し軌道に乗った所で挫折するケースが非常に多い。

 

前述した「地域おこし協力隊」の25%が一年以内に辞めている実態、定住しても7~8年後には43%がその地を離れているという現実があります。

 

最初は良いのですが、だんだん協力者を疎ましく扱い出します。

 

良く、まちづくりは以下の3分野の人が集まると強いと言われています。

 

 ■ ばか者:地元をバカみたいにこよなく愛し、活性化に頑張る人

 ■ 若者・女性:若さや元気が売り物の人、女性の立場で意見を言える人

 ■ よそ者:地元民よりもその地区の魅力を知っている人、発想力のある人

       地域おこし協力隊もよそ者である。

 

スタートして5年目(5年目の壁)くらいで、意見の食い違いや人の排除が始まります。

 

通常、よそ者や若者や女性が主導者になることはあまりありませんが、主導者が余程しっかりしないと目的を見失い、とんでもない方向に歩き出したり、会の分裂や解散の憂き目に合い頓挫します。

 

往々にして、会の外にいる地元住民からの横やりや批判が出て、それに会の主導者や会の地元会員が適切に応えられない場合が多い。

 

地元のことを思って一生懸命にやっていることが、地元民に理解されていない、又は誤解されていることがあります。

 

これは、常日頃から地元へのPRや説明が非常に重要なことを物語っていますが、会の中の地元会員は残念ながらそれをやりたがらない、という気風があります。

 

よそ者がいくら説得をしても、この点は地元会員はやりたがらない。

 

地元の中で誇らしげに話したくないということか。

 

こうした中で、追い打ちをかけるように会の中で反主流のような立場に立った人からの陰からの批判活動が出て、一枚岩になれずそれを主導者が纏めきれなくなることです。

 

過疎化は気付いた時が勝負、行動を起こさなかったり、起こしても途中でやめて頓挫しても過疎化は止まらない。

 

よそ者は主役にはなれない。

 

後で、「あの時もうちょっとやっておけば」と思ってももう遅い。