NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
4月28日(金)の日経新聞朝刊 32~35頁に「2021年 DXの本格的な夜明け
社会のデジタル化 オールジャパンで」の特集記事が組まれ、大変興味深く読みました。
記事は、「新型コロナウイルス感染症は世界をデジタル化へと突き動かした」から始まり、コロナ禍を機に浮き彫りとなった様々な課題を解決し、レジェント(強じん)な社会構築に向け、社会全体のデジタル化を推進していく必要がある。
今こそ産官学が一体となって「デジタルトランスフォーメーション(DX)に挑んでいかなければいけない」と強調しています。
記事の中で、若宮正子さんという81歳でシニア向けのゲームアプリを開発した方が、「私は高齢者こそ、デジタル機器が必要だと思っている」との投稿記事を読んで筆者も意を強くしました。
若宮さんは、パソコンやスマホに距離感のある人は、AIスピーカから始めたら良い。
「テレビをつけて」「エアコンの温度を上げて」など希望する操作を口で伝えれば、スピーカの向こうで応えてくれるのが、AIなんだと分かれば怖くない。
高齢者だって「やればできる」
そこで高齢者が、AIを身近に感じられるように、社会全体で応援してほしい。若宮さんは強く訴えています。
コロナ禍、確かに高齢者にもパソコンやスマホを介して、「オンラインお茶会」や「打合せ」が話題に上って来ましたが、今は未だネット通の一部高齢者や家族などが使い方を教えられる高齢者に限られています。
しかし、パソコンはともかく今やスマホの普及率は高齢者と言えども非常に高くなってきました。
世の中との接触を断っている高齢者は別として、サークルや趣味の会に加わっている高齢者は、今やスマホなしでは仲間入りができない。
日常のちょっとした情報交換や次回予定の連絡などは、LAINの交信が普通になってきました。
仲間の中で頑なに拒んでいる会員が、全体普及を阻んでいますが、何とか乗り越えたいものです。
最近、法制化の下で、制限付きですが「オンライン診療」が始まりました。
高齢者の殆どは「病院通い」をしています。
高齢者の通院は苦痛で、「オンライン診療」は喜ばれるでしょう。
パソコン、スマホを持っていない人には操作の簡単な「タブレット」を貸し出すのも普及を増長させる最善策です。
貸出用のタブレットは、国の予算で賄ったら良い。
デジタル化のコストであり、マイナンバーカードの普及と共にやって来る「各種手続きの一元化」を実現するためのコストだと考えれば安いものだ。
高齢者のネット環境の整備は、個人や民間の自助努力だけでは無理があり、産官学が一体となって社会全体で推進してゆかなければならない。