かかりつけ医の「ネット診療」の進展を望む

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

一昨日(10月25日 月)の朝、お薬だけをもらうため「かかりつけ医」に予め電話で予約し、午後受け取りに通院し「診断書」をもらい、その足で併設されている「薬局」で薬をもらい帰宅しました。

 

対面診療と、薬だけもらい診察なしの診療報酬は変わりませんでした。

 

づっと以前は、薬をもらうだけでも通院し、診断書をもらい、近くの薬局で薬を受け取り半日がかりでしたが、今は時間はかからなくなりました。

 

コロナ禍で新規感染者が毎日のように増えている時期に、突然の発熱があり、かかりつけ医に駆けつけましたが、待機時間も長く自家用車の中で診察を受け、念の為PCR検査を受けるため別な場所に移動するなど、その日は一日がかりで大変でした。

 

こうしたことを考えると、かかりつけ医による「オンライン診療」を是非実現してほしいと思いますが、どうやらうまく行っていないようだ。

 

その原因は、医療機関側の問題、仕組みの問題、受ける側(特に高齢者)の問題などいろいろありそうだ。

 

医療機関側の問題>

 ■ ネット診療に必要なパソコン、ウエブカメラ、電子カルテなどの導入と、遠隔での予約管理や診療、決済などのシステム一式の導入が必要な事や、機器の操作訓練や人の配置、診療時間の調整などが面倒で普及が進んでいない。

 

多くの自治体で、導入機器の補助金体制はできているようだ。

 

<診療報酬など仕組みの問題>

 ■ ネット診療は、対面診療より診療報酬が低く減収になるそうだ。

 

<受ける側(特に高齢者)の問題>

 ■ 患者側にネット診療を受ける体制が整っていない。

 

ネット診療を登録しただけで、実際はネットで患者を診ている病院は少ないという。

 

一方、欧米はコロナ下でネット診療は広く普及したという。

 

コロナで、日本のデジタル化の遅れが如実に露呈しました。

 

ネット診療は医療技術や体制の進歩につながる。

 

一方、デジタル化の進展を阻んでいるのは、高齢者の情報通信機器の不保持と不慣れだ

 

これらを一気に解決する手段が、「ネット診療」だと思う。

 

できる高齢者から順次始めるのも一つの手だ。

 

高齢者の通院は一苦労だ。薬も宅配が可能となる。

 

ネット診療が普及すれば、高齢者本人はもとより、付き添い者も非常に楽になる。

 

ネット診療で、情報通信機の操作に慣れれば、高齢者の他のデジタル化は一気に進む。

 

一石二鳥だ。

 

普及しない要因を早く解決し、「ネット診療」を普及させたいものです。