主体は誰、真の協働とは!
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
前に、自治会の役員会で、「市内一斉の川ざらいは市役所の仕事ではないか。なぜ市民にやらせるのか」と公然と発言した役員がいて、その他の一部役員も同調して驚いたことがあります。
一方で、事業計画や目標の立案、実施方法を考えるのは「市役所」、実施の際参加・協力するのは「市民」だと思っている人もかなりいる。
主体は誰なのか。
これらの解釈は両方共に理解不足で、昨今、行政と市民・事業者の連携・協働が叫ばれ、企画段階から一緒にテーブルに着いて協力して実行に当たる方式(連携・協働)が提唱されています。
しかし連携・協働は、いうことは容易いが、なかなか浸透・普及しない。
前述のような誤った解釈が未だに抜け切れないでいるからである。
市民を集めて基本計画を策定しても、理念の中に市民・事業者・市の連携・協働を掲げながら、もっぱら取組みの中身は市主導で、市民・事業者は参加・協力ばかり、市民の主体性がない計画が多い。
これだと、計画は立派だが、計画期間が終了しても成果が上がっていないことが多い。
やるのは「市民」であり、「市民」が本気にならない計画は成果も出ない。
主役は「市民」と言われているのに、市民自身は当事者と思っていない。
従って成果が上がらない。
もう一度、行政・市民・事業者の連携・協働と、役割分担についてとことん話し合う必要がある。
筆者は、これからは真の協働の時代(企画段階から同じテーブルに着いて協働で実行)であると思っています。
そして、主体は、市民・事業者・市であり、連携・協働だと思っています。
このことについて、ある程度のコンセンサスが得られた自治体は強く、次のステップへ進める。
次のステップとは、市民に5W1Hの中の「なぜ必要か(Why)」の理解不足と、6W2Hの中の「誰に(Whom)」と「いくらで=資金(How Much)」の欠如をどう打開するかであるが、明日の日記にしたい。
人間、「なぜ」が理解できなければ前に進めない。
主役「誰が誰に」と、「資金」が無い計画は計画ではない。