有機農業とコラボして「手づくり味噌体験会」

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

政府は最近いろいろな機会に、「2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロ」にすることを表明しています。

 

農林水産業における温暖化ガス排出量は、気候変動による政府間パネルの推定で全排出量(人が作り出した温暖化ガス)の23%(日本は4%)と言われています。

 

農林水産省は、食料の生産力向上と持続性の両立を技術革新で実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。

 

温暖化ガス削減の有力手段と言われている有機農業」の拡大を目指し、2050年までに耕作面積に占める有機農業の比率を25%(現状は0.5%)にするという。

 

 ※ インターネットで検索すると、有機農業とは、基本的には自然との調和を大切にし、化学肥料や農薬に頼らず、丁寧な土づくりをすることで、そこに生息する多様な生き物と共生しながら行う農業のことです。 つまり、「有機(オーガニック)農産物」は環境や食の安全に配慮して作られた農産物ですと書いてある。

 

これらについて、名古屋大学の香坂玲教授は、去る4月29日の日経新聞 朝刊29頁で、有機農業が環境(気候変動や生物多様性)にもたらす効果について論じています。

 

そして、生産力の向上と持続性の両立を目指す「みどりの食料システム戦略」は、これからの日本にとってチャンスだと結んでいます。

 

島田市でも、東光寺の「園田農園」さんが、地道に「有機農業」に取組んでいます。

 

耕作放棄地の再生に協力し、農薬は一切使わず、使っても植物由来の自家製薬剤に限定、栽培時期をずらす、収穫物は色や形に拘らない(そばかすミカンなど)、加工品にして会員へ斡旋など長年の経験を駆使して有機に拘っています。

 

しまだ環境ひろばでは、こうした考えの園田農園さんに共鳴し、同農園を会場にして一般市民を集めた「手づくり味噌の体験会」を企画し、今ではしまだ環境ひろばだけで100名のリピータが、毎年1月に手づくり味噌を楽しんでいます。

 

迎える平成4年1月のみそづくりは、園田農園さんの提案で新たに耕作放棄地を整備し、しまだ環境ひろばの専用の大豆を生産をしてもらうべくこの程話合いを終えています。

 

園田農園さんは、大豆畑での「収穫体験」や菜の花畑での「菜の花まつり」など、しまだ環境ひろばが開催する市民活動への活用もOKしています。

 

これで名実共に、米も糀も大豆も農薬を一切使わない素材で味噌を手づくりする手筈が整いました。

 

来年用の味噌を、市民100人が待っています。 

 

楽しみダ―! 待ち遠しい。