ワクチン接種にみる、高齢者間の格差拡大

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

新型コロナウイルスのワクチン接種の予約や接種体制(注射の打ち手の人数不足)の不備から、全国各地で混乱が続いています。

 

国民全員平等にワクチンを接種するという事業、始めての経験であり、壮大な社会実験でもある。

 

ワクチン接種の先進国から、ワクチン接種が感染の抑制や拡大に有効に機能する情報が伝えられて、日本国民もそれを理解しました。

 

国民も接種を急ぎ始めました。

 

ワクチン接種がうまく行っている自治、そうでない自治体があります。

 

人口が10万人位以下の自治体はスムーズで、やはり人口の多い自治体に混乱が集中しているようだ。

 

  <予約の混乱の共通問題>

 

◆ 電話がつながらない。つながっても予約満員で拒否。

◆ LINEやNETも、接種許容数を超えると当然ながら予約不可。

◆ 予約できなかった人は不安感がつのり、右往左往(来場・電話・スマホ・パソコン)し混乱を助長する。

◆ 予約できた人の中には、より早い日や会場を探してダブル予約に走る。ダブル予約ができてしまう仕組みにも問題がある。

 

国・県・市町村の体験は全て情報開示されているわけで、うまく行っている自治体の方法はドンドン波及させて、今はとにかく40~50%の接種率に早く持って行くことだ。

 

<うまく行った自治体の事例>

 

◆ 人口の少ない自治体は、予約はやめて接種日時・接種会場の指定ハガキを発信、都合の悪い人から変更電話を受けたが、申し出た人は極く僅かで混乱は全くなかった。

◆ 基本的に、かかりつけ医の協力を全医院取り付けた。

 

医療関係者と高齢者のワクチン接種が終わると、65歳以下の大人や子供の接種が始まるが職場や学校を基本にするようだ。職場(産業医)や学校(契約医)は、健康診断や予防注射で慣れておりその体制がある。

 

また、自衛隊や診療所・薬局などの動員も、実施・検討が進んでいますので、早晩行き渡ることは確かであり、私たち国民は冷静になって整然と受けて行きたいものです。

 

それにしても、今回のワクチン接種の予約では、高齢者間の格差如実に顕在化しました。

 

電話しかできない高齢者と、スマホ・パソコンを使える高齢者の差。

 

折角、スマホを保持していても頑なに使用を拒む高齢者!

 

高齢者自身が、高齢者間の格差を助長しているのかも知れない。

 

これを機会に、高齢者のデジタル化をどう進めるかは重要な問題になってきました。

 

    ◆ スマホか、パソコンか、タブレットの保持(ない希望者に無料交付)

    ◆ 日常のくらしの中での機器の使用(誰でも普通に使えるようにする)

       * マイナンバーの普及

       * 代金の支払い

       * 各種手続き などなど

 

要は、誰ひとり取り残さない! 高齢者のデジタル機器の普及率を徹底的に増やすことだ。