NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
新型コロナウイルスのワクチン接種体制は大方次のようになっていると聞いています。
1.自治体接種体制
(1)個別接種 (かかりつけ医や地域医療機関)
(2)集団接種 (自治体が設置する比較的大きな会場)
2.大規模接種体制
(2)県(県内の医療機関の協力)
3.職域接種体制
これらの接種体制の一部で、予約の受付を制限したり、一時中止をしたりする所が出てきました。
理由は、「体制は整えたが、ワクチンの補給が得られなくなった」とのこと。
国の司令塔の見解は、
◆ 十分な補給はしている。
◆ 接種件数が想定の100万回/1日を超えて来たので確かに窮屈になっている。
◆ 接種率が高い地域を抑えつつ、全国100万回/1日位を保持、供給数は追いついて来るので近々逼迫は解消する。
本件は、戦における兵站(へいたん)、すなわち戦場の後方にあって、食料や医薬など軍需品の供給・輸送を如何に確実に、スムーズに行うか、戦いでは一番難しい所である。
生産企業に於いては、販売計画を達成するために、どういう生産計画を立って、何処にどれだけの商品の在庫を配置して、実需や予約オーダーに応えて配送して行くか。
その如何によって、販売が左右されることがある。
予想外に販売が好調で、増産をしても追いつかない時のやりくりは、物流戦略の手腕が問われます。
現在のワクチン接種の予約体制の崩壊は、全体供給量もさることながら、在庫配置と予約の偏りの何者でもない。
こういう時は、強権を発動して、一旦予約の取り消しと、実態に合わせた予約の再発令を、同時に一気に短時間で施行すべきである。
一時、自治体の接種率競争などもあって、在庫や予約が確実に偏在しています。
これを直さないと、ワクチンはスムーズに流れて行かない!
筆者は、現役時代に企業の物流を担当し、在庫と予約オーダーの偏在に悩み、大ナタを振って難を逃れた経験があります。
今、ワクチンの供給の司令塔は誰でしょうか。
在庫配置と予約オーダーの偏在調整は担当者では難しい。
トップが判断すべきです。