リニア問題「県とJR東海の対話状況説明会」へ出席

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(7月16日 金 pm)は、島田市主催の大井川水系の水資源等の保全に係る講演会」に参加しました。

 

講演の題目は、リニア中央新幹線建設の環境影響に係る県とJR東海の対話の状況」で、講師は静岡県くらし環境部 理事 織部康宏 氏」 でした。

 

出席者は、関係者他市民 約300名弱でした。

 

講演は、42画面にわたるパワーポイントと、併せて同じ資料が配られて始まりました。

 

冒頭講師より、静岡県に対し内外より批判や激励の意見を多数もらっているが、本事業に対応する静岡県の基本スタンス(姿勢)は以下の3つであるので充分に理解願いたいと敢えて前置きがありました。

 

 ■ 静岡県本事業の必要性については賛同しています。

 ■ その上で、事業の実施前に県民が安心できるレベルの「環境影響評価」を実施してほしいとJR東海に申し入れている。

 ■ 静岡県は、独自の環境影響評価条例の手続きに基づき、JR東海と対話を進めている。

 

事業には「賛成」しかしこれまでの対話の状況を見ていると、県民が納得するような評価結果はとても出て来そうにない。

 

最後まで正解(中止・ルート変更・条件付き実施)は誰にも分からないと思われる中で、3つの基本スタンスを示されて、疑問を感じたのは筆者だけだろうか。

 

このままでうまくまとまるのだろうか。

 

さて、パワーポイントは非常に良くできており、講師もわかりやすい説明で、現地の地質や構造、生物多様性問題、JR東海の工事の内容と難易度等々、再確認ができました。

 

また、JR東海との対話がどうして行き詰まっているのかも改めて理解しました。

 

講師は最後に、

 

■ 県とJR東海で認識や見解が大きく異なるため、対話には時間を要している。

■ 国の有識者会議によるJR東海への指導に期待している。

■ これからも粘り強くJR東海と対話を進めて行く。

 

として講演を締めくくりましたが、終わりのない対話をしているようでどうにもしっくり来ない。

 

講演を聴いて、中身の理解は深まったが、納得した人は殆どいないのではないか。