温暖化による「生態系の変化」が進展しています。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

しまだ環境ひろばは、地球温暖化による生態系の変化にも関心を持っています。

 

島田市では、植物相・動物相の変化を調査して、毎年発行している、島田市環境報告書」で実態やその変化を公表しています。(令和2年度版 101頁以下を参照)

 

さて、梅雨明け後から今日まで、早朝からのクマゼミの鳴き声に悩まさせられています。何しろ「ジィジィー シャーシャー」と騒がしく鳴いています。

 

筆者の子供の頃は、「アブラセミは、ジリジリジリと鳴いて喧しかったが、「ニイニイセミ」・「ミンミンセミ」・「ツクツクホウシ」などは優しく鳴き、耳に心地良さを感じました。

 

これらのセミは確実に数は減っており、温度上昇が妨げになっているのでしょうか。

 

セミは、山の中や山里の農家の桜の木や柿の木の上の方に止まり、住宅街にいることは滅多にありませんでしたが、最近は「クマゼミ」が、住宅の庭にある木に群がって鳴いています。

 

昔は、木のてっぺんに止まっていて、中々捕まえるのに苦労したが、今では木の下の方にもいるので簡単に捕まえることができる。

 

「クマセミ」は、元々暖かい地方にしか生息しないセミでしたが、温暖化により中部・関東地方が亜熱帯化して東上してきたと思われます。

 

温暖化により日本全土が亜熱帯化して、植物も動物もドンドン東上してきています。

 

 ◆ しまだ環境ひろばでは、荒廃した竹林の再生活動をしていますが、東南アジアに生息していた「孟宗竹」が、日本にもやって来て、今や孟宗竹が、九州・関西・四国・東海・北陸を制覇し、関東・東北まで進出し、北海道も時間の問題です。

 

孟宗竹は、農家の茶畑や果樹園に根を張り、今やスギやヒノキ林などにも進出し、いつの間にか手が付けられないほどの荒廃竹林になり、これを元に戻すには膨大な労力と経費がかかるようになります。

 

 ◆ 渡り鳥(夏鳥・冬鳥)にも変化が顕著です。

 

 ◆ 稲作(お米)も、亜熱帯の農作物でしたが、今や北海道でも十分育つお米が開発されて主力化しています。

 

 ◆ 果物類もドンドン東上化しています。

 

地球温暖化は、じわじわと動植物の世界に影響が広がり生態系に大きな変化をもたらして来ています。

 

今、世界は漸くそれに気が付き、最大の要因である温暖化ガス排出量の削減に向けて、「脱炭素」に挑戦を始めています。

 

私たち一般国民も、これを「自分ごと」として、身近な暮らしの小さなことから温暖化防止活動に取り組んでみよう。

 

生ごみについている「水分」を切ってから燃えるごみ袋に入れましょう!

 

生ごみに着いた水分は、焼却炉で石炭を燃やして水分を飛ばさないと生ごみは焼けません。

 

小さな積み重ねが、実は大きいのです。

 

一般国民の、「温暖化防止」活動は、小さな行動の積み上げがスタートです。