「県民だより 9月号」を読んで感じたこと。

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

昨日(8月29日 日)、新聞折り込みで「県民だより 9月号」が届きました。

 

静岡県は、概ね10年後の目指す姿を描く、「総合計画(静岡県の新ビジョン)」を平成18年3月に発令し、当初の4年間の取組みを進めています。

 

 ■ 基本構想: 2018年~2027年(概ね10年計画)

 ■ 基本計画: 2018年~2021年(当初の4年間計画)

 ■ 新しい計画: 2022年~2025年(2年間前倒し)

 

今年度は、残すところ6年となる計画を今後4年間で前倒しして実現すべく、新しい総合計画(実施計画)としてまとめるという。

 

 ※ 期間が少しわかりずらくなったが、要は基本構想はそのままにして2年間前倒しした新しい計画を作るという。

 

島田市でも、同じように総合計画の実施計画(後期計画)をまとめています。

 

 ■ 基本構想: 2018年~2025年

 ■ 基本計画: 2018年~2021年

 ■ 実施計画: 2022年~2025年

 

「9月号 県民だより」では、新しい総合計画の内容を示し、誰もが暮らしやすい県となるよう、県民の意見やアイディアを募集しています。

 

 <新しい総合計画の骨子>

 

 ■ 基本理念: 富国有徳の「美しいふじのくに」づくり

 ■ 政策体系: 基本理念を実現するための5つの基本方向と10の政策

 

   1.安全・安心な地域づくり

   2.持続可能な発展に向けた新たな挑戦

   3.未来を担う有徳な人づくり

   4.豊かな暮らしの実現

   5.魅力の発信と交流の拡大   (10の政策は県民だより参照)

 

県の総合計画も、市の総合計画も良くできており、それに基づいた各分野の基本計画も良くできていると思う。

 

しかし、実施計画になると具体性に欠け、県民・市民の具体的行動に結びつかない。

 

例えば、「ごみを減らそう」と言って、「雑紙の分別をしよう」「生ごみを堆肥化しよう」「生ごみの水分を切ろう」とまでは言うが、どうして分別するのか、どうして水を切るのか、実際の暮らしの中で何が邪魔をしているのか、の提案がない。

 

それを率先垂範する県民・市民がいない。

 

率先垂範する市民・市民団体は実はいるが単独行動になっており、模範や見本とするような配慮が不足している。

 

それを考えるのは、県民だ、市民だと言っても始まらない。

 

それを実現していくためには、普通の市民を先頭に立たせる工夫・知恵が必要だ。

 

政策が、県民・市民の暮らしの日課や運動のように浸透して行くことが肝心だ。

 

日課や運動のようにならなければ、成果に結びつかない。

 

市民の日課や運動にするために何が必要か。

 

県民・市民が当事者意識を持ち、「自分ごと」にすることが肝心で、それがない計画は絵にかいた餅でしかない。