「検証・バラマキ合戦」を視聴して感じた事

NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。

 

今日(10月19日 火)は、衆議院選挙の公示がなされ、いよいよ選挙戦が開始されます。

 

しまだ環境ひろばは、宗教・イデオロギー・政党活動に組しないことは暗黙のルールになっていますので、政党別の如何を論じるつもりはありませんが、それにしても今回の選挙は異常です。

 

どの政党も額や対象は別にして、こぞって、「分配」を訴えています。

 

これまで、与党の常套手段の「分配」を、殆どの政党が分配を叫んでいます。

 

違いが分かりません。

 

分配は良いが、財源は国債発行を前提にしている点は一致し、借金の是非を明確に説明している政党はいない。

 

多くの国民は、借金大国日本を憂いでおり、これ以上借金をしたらどうなってしまうのだろうか、非常に心配しているのです。

 

昨日(10月18日 月 pm)、BSテレビ8CHフジプライムニュースに、金融・財政の有識者の出席の下で「検証”バラマキ合戦」を論じていましたが、結局結論は出ませんでした。

 

席上では、借金を拡大しても、今は財政投資を拡大して成長に弾みをつけるべきだとする主張が幅を利かせ主導していました。本当にそれで良いのか!

 

◆ この際、10年計画で200兆円クラスの建設国債を増発して、思い切って財政投資をして成長のきっかけを作り、デフレ脱却・成長・物価上昇・金利2~3%等、好循環を実現すれば、国庫にお金が戻り借金は自然に戻って行く。

 

◆ プライマリーバランス(収入と支出のバランス)などは、今考える段階ではない。

 

◆ 国債の利払いは、税金で払っているのではなく、新たに国債を発行してそれで払っている。国債残高が増えるだけで誰も困らない。

 

◆ 今、沖で溺れている人がいる限り、借金をしてもこれを助けることは必要だ。困っている人を助けたり、建設(建設国債)や教育(教育国債)は、バラマキではなく必要投資だ。

 

この主張に対して真っ向から反対意見をいう出席者はおらず、席上ではこの主張が押し切った雰囲気でしたが、司会者も含めてスッキリしませんでした。

 

時間を異にした他の番組でも同じようなテーマで論じ合っていますが、政治家や学者が持論を展開するだけで、明確に説得できた人はおらず結論が出ません。

 

どの政党も「分配」を訴えており、このまま選挙戦が終わり公約を実行し始めたらどうなるのだろうか、誰も分からない。

 

説明責任が強く求められている世の中です。

 

政党も、メディアも、この問題は投票前に、もっとわかりやすく国民に説明する責任があります。

 

国の行く末を決める非常に大事な論点ですから!