NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
今日(10月22日 金 pm)は、「小水力発電の情報交換会」に出席しました。
かねてより申し入れしておいた会合を、市の環境課さんがセットしてくれたものです。
出席したのは、市・環境課、大井川土地改良区・M市会議員としまだ環境ひろばでした。
冒頭、大井川土地改良区さんから、現在稼働中の「伊太発電所」と「細島発電所」の稼働状況や採算状況や課題の説明がありました。
冬季の水量減少による稼働率の低下や、用水路に侵入するごみ(草・廃プラなど)などで苦労しているようだ。
大井川土地改良区としては、採算が合うことを前提として、小水力発電を経営に組み込むことはやぶさかではなく、自前の発電所の新規設置や、他の事業主体から依頼があれば実地検証などの協力は惜しまないという。
ありがたいことです。
一方、島田市は、事業の主体になることは考えておらず、しまだ環境ひろばのような市民団体が事業主体になって提案して来る事を望んでいる、と発言。
現在、市民の環境意識の醸成を目的としたマイクロ級の小さなシステムを、事業主体になりそうな事業者に声を掛けているが、今一思わしくないという。
しまだ環境ひろばからも可能性のある事業者に働きかけをして見ることで、今日は残念乍ら結論が出ませんでした。
島田市の小水力発電の取組みは、第一次環境基本計画に、「バイオエネルギー、風力エネルギー。及び河川での小水力等の地域エネルギーの実用性について調査・研究を進める」と記述されたのが始まりです。
10年後の第二次環境基本計画に、「市内の豊富な水資源を活用した小水力発電の導入について検討します」とかなり踏み込んだ意思を示しています。
これを受けて、島田市も、市民環境活動団体である当しまだ環境ひろばも、研究・調査活動を始めました。
自団体内には、「小水力発電意見交換会」を、島田市ゆめ・みらい百人会議を経て庁内に「島田市小水力発電合同検討会」を設置、今日出席の団体は合同検討会の委員(M議員を除く)です。
合同検討会では、誰が事業主体になっても良いように「島田市小水力発電ガイドブック」も作り上げました。
この間、成功事例の発電所視察・学習会・検討会をいくつもこなし、情報やデータは山ほど集め、もう視察や資料集めの時期は終わり、市内のどこかに実機設置の段階にあるという思いになっています。
6月議会では、M議員の質問に対しての市長の回答は、「市内のどこかにマイクロ級の発電機を設置して先ずは、市民の小水力発電に対する知識と再エネ創出の高揚を図りたい」と回答し一歩を踏み出しました。
今日の会合は、それを受けての今後の方途を話し合うことでした。
島田市は、去る3月に全国の多くの自治体と同じ様に「2050年までにカーボンニュートラル」を宣言し、再エネ創出の拡大は宣言実現の重要施策です。
市内の用水路に豊富に流れている農業水を活用した小水力発電は、島田市にとっても重要な課題です。
今日も結論は出ませんでしたが、重要課題であることは間違いない。