道は険しい!新エネルギー基本計画
NPO法人 しまだ環境ひろば 「事務局」 です。
岸田内閣は、菅内閣の重要施策の、2つの温暖化防止政策を基本的に踏襲すると記者会見で明確にしました。
■ 「2050年度までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする」
■ 「2030年度までに2013年度比で温暖化ガス排出量を46%削減する」
この2つの大目標を実現するための、新たな「エネルギー基本計画」を一昨日(10月22日)に閣議決定しました。
(単位:%) 2019年度実績 現行目標 新目標(2030年度)
再エネ 18 22~24 36~38
(太陽光) 14~16
(風力) 5
(その他) 17
原発 6 20~22 20~22
火力 76 56 41
(LNG) 37 27 20
(石炭) 32 26 19
(石油) 7 3 2
現行目標からの大きな変化は、再エネを大きく拡大し、その分火力を削減したことです。
原発は据え置きましたが、国民の理解を果して得られるか、非常にハードルは高い。
来る10月31日、英国のグラスゴーで開幕する「第26回 国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)」に、日本は「2030年度までに温暖化ガスの排出量を2013年度比46%減らす」目標を提出しました。
その実現根拠が、今回閣議決定した「新目標 エネルギー基本計画」だ。
この中で、先進国の多くは「脱炭素」を公表しており、日本の新目標には石炭火力が19%でセットされており批判がでそうだ。
毎回日本は、地元の市民団体から「化石賞」なる非常に不名誉な賞を与えられており今回も対象になるか、憂慮されます。
新目標には2つの大きなハードルが待ち構えています。
■ 2019年度実績6%の原発を20~22%へ、
■ 再エネも18%から36~38%へ
2つを達成できないと、「火力」に頼らざるを得なくなる!
国際社会に約束をするわけですから必達目標だ。
道は非常に険しい。